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第3回 《 癇癪その1 》

対象   乳児さんから幼児さんまでの子



S   スタンス


〇  “あー可愛い、あー可愛い”と心の中で念じながら行う ※癇癪真っ最中に言葉には出さない

〇  気持ちを全身で受けとめる

〇  叱ることはなんにもない(こどもだもん。そんなの普通だよ)※でも絶対に表現してはいけません。心の中で内緒で思うこと



P   ポイント

〇  作詞作曲『自分』

〇  「お口で言うよ~?」

〇  大切なことを言うとき、大切なことを言葉なしで心を伝えるとき、目を見つめる

〇  “こどもがメインで後始末をした”という演出



T   テクニック


〇  リズムをつかって楽しくなる演出をする

〇  タイミングを逃さない

〇  間髪入れずに褒める

〇  音で行動をイメージさせる

〇  「そう!」は強く、“そうだよ!正解だよ!”が伝わるようなリアクションをする

〇  悪いことをしたときは前向き抱っこではなく、後ろ向き抱っこ


E   エッセンシャル

〇  年齢で考えない。その子の様子や成長に合った関わりをする

〇  ギュギュギュのギュー

〇  会話が成立する子にはなだめるだけにとどめない。具体的に『どうすればいいか』を教える

〇  嬉しそうに

『あなたが』

“自分でちゃんと片付けたという達成感”を持たせる

〇 “ちゃんと自分でしたことの責任を取った”と感じさせる

〇  叱るときは甘えさせない姿勢を貫き、示す

してはいけないことをした結果、『どんなことが起こったか』

『そのときどう行動すればよかったか』を“自分で考えさせて、実際に体験させてみる”



C チャーム


〇  「よお~しよし、よお~しよし、お~りこ~さぁ~ん、い~いこぉだねぇ~♪」

〇   「あーかちこ!あーかちこ!♪」(賢い賢いの意味)



A アクション


癇癪を起したとき、どんな対応していますか?


癇癪にもいろいろありますね。


①床にひっくり返って泣き叫ぶ
②物を投げたり、物を壊したりする
③人を殴ったり蹴ったりする

①の床にひっくり返って泣き叫ぶの場合、言葉がまだあまり出ていない子だったら、そのまま受け止めてあげてください。

心の中でのみ、“あー可愛い、あー可愛い”と念じて自分に魔法をかけます。穏やかな心を保つための魔法です。言葉を声には出さないのは“癇癪を起すのは可愛い行為”と誤った認知を持たせないためです。

駄々をこねたときに言葉によって「可愛い可愛い」と言うと、“癇癪を起して私を喜ばせなさい”と宣言していることになるからです。

「そうかそうか、いやか、いやか。よお~しよし、よお~しよし・・」と暴れていても安全に気をつけてギュッと抱っこして、「よお~しよし、よお~しよし」と言葉を繰り返します。

こどもが船に揺られるイメージで横抱きにし、最初はゆっくり、少しずつリズムをつけて揺らしながら、言葉もだんだんリズムをつけて音にしながら、だんだん大きく揺らして言葉もどんどんリズムをつけて歌にしていきます。

「よお~しよし、よお~しよし、お~りこ~さぁ~ん、い~いこぉだねぇ~♪」ちょっとでも泣き止んできたり、トーンダウンして来たら、今度は体制を少し起こしてこどもの体をピッタリと自分の鎖骨の下、胸の上あたりにつけ、
心臓の音を聞かせるように背中をトントン優しく叩いて
「おーりこーさーん、いいこだねぇ~~~」
と静かに優しく優しく揺らしながらトントンし、体の力が抜けだしたら頭を後ろからしっかり支えた状態で子守唄のように静かな声でゆったりのんびりしたリズムで「よぉ~しよし、よぉ~しよし・・」とささやき、眠りにつかせていきます。

乳児さんから幼児さんに変わるくらいの言葉が話せるくらいの子でも、まだまだ抱っこ抱っこですから、赤ちゃんと同じ流れで。ただしちょっとでも泣きやんできたり、トーンダウンしてきてからが乳児さんのときとは対応がちょっと違ってきます。

その瞬間を見逃さず、すかさず、パタパタパタッとせわしない感じの動きで顔をよせ、顔を見て視線を合わせに行きながら茶目っ気たっぷりの表情で「あーかちこ!あーかちこ!♪」とギュギュギュッと強めにリズムをつけて抱きしめます。

音にすると「ダ、ダ、ダン!ダ、ダ、ダン!!♪」足踏みする感じです。そして調子に乗ったリズムでテンポアップして「かーしこーいねー!♪おりこうさんだね~!♪」などと下手でもいいからオリジナルのリズムで「お利口さんの歌」を歌います。

お利口さんの歌は作詞作曲『自分』です。だぁれも聞いていませんからぜんぜん恥ずかしくありません。こどもがちょっと機嫌がよくなってきたらどんどん調子に乗って「ほったろかぁ!ほったろか!♪」と捨てるふりして刺激的に横振りバージョンで。

でも危ないですから決して高い高いみたいな真似をしてはいけません。あくまでもしっかり抱っこした状態で横に大きく振るふりをするだけです。吉本新喜劇さんのようなイメージです。キャッキャキャッキャ言って喜びだしたらあなたの勝ちです。

このときのこどもの脳はドーパミンがドバドバ出ていてこれが未来につながります。リズムや変な歌は楽しい気持ち、興奮する気持ちを高めます。幼い頃にこんなくだらないことでキャッキャ、キャッキャはしゃいで喜んだ経験が多い子はいろんなことに興味関心を持ち楽しめる子になります。

ドーパミンが放出されやすい脳になるからです。長い間、水道の蛇口をひねらないでいると蛇口は固くなり、中は錆びつき、水が出にくくなります。出ても濁りのある水になります。

楽しい気持ちを味わえない子はだんだん楽しいと感じる感覚が鈍感になります。たまにちょっと刺激を感じても素直に「楽しい」と受け入れられずにモヤモヤを感じるようになります。幼い頃にたくさん愛情に包まれた心地よい楽しい経験をしていると、ちょっとしたことも「楽しい」と素直に感じられるようになります。

水道の蛇口は素直な心。ひねると「あー楽しい。あー嬉しい。」ときれいな水がたくさん出てきます。きれいな水とはモヤモヤのない喜びの感情です。

さて、では、幼児さんの場合どうするか。
ここでいう幼児さんとは3語文以上の会話が成立するぐらい発達できている子です。決して年齢で考えません。その子の様子や成長に合った関わりをすることが重要です。

真正面にしゃがみ、その子の目をじっと見つめ、「あーいやかぁそうかぁいやかぁ。」とちょっと困ったような可愛い顔をします。唇を尖らせて首を横に軽く傾けて、さりげなくこどもの手を握り両手を親指でなでなでしながら「どうしようかなぁどうしようかなぁ・・」と間を取りながら少しずつ、「どうしよっかなぁ~どうしよっかなぁ~」とリズムをつけていきます。

手はゆっくりとトントンパッ、トントンパッのリズムで小さく“前、前、横。前、前、横。”の振りつけで鈴を鳴らすようにします。だんだんと笑顔でその子を見つめながら“前、前、横。前、前、横。”で調子に乗せていきます。

“前、前、横。前、前、横。” “前、前、横。前、前、横。”♪♪  

だんだん手の振りも大きく、下のほうから胸のあたりに上げてきて、振りを大きくしながら「「どうしよっかなぁ~あ、どうしよっかな?♪」と途中で立ち上がって歌とダンスに変化させていきます。

だんだん、カニのように“右右、左左♪”といったように横歩きでダンスにしていきます。適当過ぎる歌、適当リズム、適当ダンスで上等!あとはもう遊びです。くるくるくる~んと回してやっても喜びます。

そしてパッと真正面に向けて止めて優しい声で、例えばおもちゃを貸してほしかったというシチュエーションなら「かーして、だよ。かーして(貸して)。お口で言うよ~?」と笑顔で言います。

「かーして。かーして。なんて言うの?」とこどもに促します。こどもが「かーして」と言えたら間髪入れずに「そう!!偉いねー!!かーして、かーして!」と言います。「えらいねぇ、お利口さんだねぇ」とたくさん褒めてギュギュギュギュギューと抱きしめます。

本当はよくわかっているだろう幼児さんでも対応はほとんど変わりません。爆発も自然な成長過程と捉え、甘えを許すつもりで乳児さんから幼児さんへの対応をしてあげてください。

赤ちゃん返りを心配する必要はありません。ここで赤ちゃん返りをするならば愛情を補うための必要な赤ちゃん返りと捉えてもらっていいと思います。

②は次項に続きます。

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