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第4回 《 癇癪その2 》

乳児さんから幼児さんくらいの②の物を投げたり、物を壊したりする場合。

まずは落ち着かせることからですから
「おーっとおっと、危ない危ない。」
と言ってこどもの手を持ち、
手に何かを持っていたら
「ぽーいするよ~ぽーい」
と優しく言いながら離させます。

なぜ「離しなさい」じゃなくて
「ぽーい」なのか。

T言葉が優しいことと
小さい子には
音で伝えたほうが入りやすいからです。

まずはイメージから
伝えて教えていきます。
言葉は後からついてきます。

まずは行動のイメージを持たせて、
もう少し言葉がわかるくらいに
脳が発達してきてから
“動きを表す言葉”
を学んだ方が
行動への理解が早く
行動に混乱なく
スムーズに覚えられます。

その分、親は早く楽ができます。
物を投げた、
物を叩いた、
物を壊した手をさすります。

手に意識を向けさせるためです。
悪いことした手に注目させます。

泣いている勢いで
良くないことしたことを
忘れさせないようにするためです。

物を投げていた子なら
「投げたらいけないねぇ、
投げたらいけないねぇ」
と優しくちょっとだけ
困ったように言いながら
手のひらをさすります。

物を叩いていたら手が痛かったり、
こどもの手が傷ついているはずですから
「あーあー、痛い痛い。ヨシヨシ。」
とまずその場所をさすって
「痛い痛い。ヨシヨシ。ヨシヨシ」
を繰り返します。

そのあとは大泣きしているはずですから
抱きしめて背中をさすって
だんだんトントントントン
に変えていって、
だんだんとトントンを
ゆっくりにしていきます。

声が小さくなるまで
心の中に
自分が落ち着けるメロディーを流しましょう。

こどもの泣き声が
小さくなって来たら
「あーおりこう。だぁいすき」
を小さな声でつぶやきます。

“泣き止んで偉いね”
の意味を込めて。
じんわりと心に響かせます。

なぜはっきり言わないか。
はっきり言葉に出して言うと
その言葉は無意識の中に命令
“泣き止みなさい”が入ります。

するとこどもは
親が意図していない解釈で

“泣き止んだら愛情をあげる”
となり、それが強い思い込みとなると

“泣き止まない子は悪い子
(=愛情をあげない)”
となってしまっては残念だからです。

無意識に親の愛情を
失うことへの恐怖から
自分の感情に嘘をついてまで
“いい子”
の振る舞いをするようになり
生きづらい子(アダルトチルドレン)
にしたくはないですからね。

泣くことは
決して悪いことではありません。
こどもの頃は
感情をそのまま
ストレートに表現することは
健康なことです。

とはいっても少しずつ、
こどもは自分自身の感情に
責任を持つ、
自分の感情を
コントロールできるように
なっていかねばなりません。

ですので無理のない形で
自然に優しく
感情の流れを好ましい方向に
持っていけるような
さりげないお手伝いをします。

あふれだした感情を
無理やり押し込めても
いつか必ずまた破裂します。

ですから小出しに小出しに
たまりすぎる前に
感情を出せるようになるようにと、
あふれだしてしまったときには
少しずつ自分で
落ち着きを取り戻せるようになるための
訓練のサポートです。

こどもが落ち着いたら
「おてて、痛くない?」
と言ってさすります。

こどもが首を横に振ったり、
痛くないと答えたら
「そう。良かった。」
と優しく穏やかに
E嬉しそうに言います。

“嬉しそうに”
言うのはとても大事です。

優しさや思いやりはとても
大事ですがそれ以上に
『あなたが大事。
とってもとっても大事。』
を伝わるように表現しないといけないんです。

E 『あなたが』大事、
を伝える必要があるのです。

次にこどもがしていたことを
ジェスチャーと
音真似の声でやってみせながら
「えい!えい!!(投げる真似)・・これどう??」
と物を投げていたことを
問いかけてみます。

「ダメ…」
と言えたらニッコリして
「そう!そうだね!」
と言います。

目を見つめ、
柔らかい笑顔で
「どうしよっか?」
と聞いてみます。

「お口で言う・・」
とか
「投げちゃダメ・・」
とか言えたら
「そう!そうだね。
お口で言う、だね。
投げちゃダメ、だね」
とこどもが言った言葉を
そのまま繰り返して
笑顔で言います。

このときの
「そう!」

「うん、うん!!」
と言うような感じで首を縦に振り、
“そうだよ!正解だよ!
おりこうさんだね!!”
の気持ちを込めて言って
伝わるようなリアクションで
表現してください。

こどもに二重丸が伝われば大成功です。

こどもが自分で言えなくても、
その場合は
「貸して」
の時と同じように、
お手本を見せて
こどもにさせてみて・・の流れです。

そして
「じゃこれ、ここに優しくぽーいしてくれる?」
「ここにさよ~なら~は?」
「ないないないないばぁ!」
と投げたものなどを片付けさせます。

例えばおもちゃの箱を親が持ち、
投げつけて転がっている
おもちゃを指さして持ってこさせ、
茶目っ気たっぷりで
音と一緒におもちゃ箱に
入れさせ片付けさせます。

要領がつかめない子には一緒に
「よいしょよいしょ」
と取りに歩いていって
一緒におもちゃをつかんで
「セッセッ、セッセッ」
とさも働いているように
音を声に出して楽しい
雰囲気で箱のところまで
持ってきて箱の中の
下の方まで手を入れて
「ポーイ・・」
と言いながらそっと手を離して
丁寧におもちゃを置きます。

数回手伝って、
次に親は箱のところにいて
「んん?」
とおでこに手を当て
ひさしを作るようにし、
遠くをみるしぐさや
双眼鏡をのぞくしぐさをして
おもちゃを見つけさせ、
こどもが取りに行こうとした時点で素早く
「あーおりこう!!」
とか
「おお!!みつけたな?!」
と言って、
おもちゃをこどもが持った瞬間、
大きく手を広げて
“おいで”
のポーズ。

「ピュ~!!」
と声に出し、
こどもが飛んでくる音を表現して
「ドーンッ」
と抱っこの音。

そしておもちゃを優しく置かせます。
時間はかかりますが
この労力が必ず、
未来の楽を約束し、
こどものポテンシャルを
高くすることにつながります。

後始末を親が代わりにしてはいけません。
時間がかかっても
P “こどもがメインで後始末をした”
という演出が重要です。

ですが実は実際には
片付けているのは親でも構いません。
こどもがE “自分でちゃんと片付けたという達成感”
を持つようにすること、
“ちゃんと自分でしたことの責任を取った”
と感じさせること、です。

③は次項に続きます。

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