第8回 ≪ 言いつけの守らせ方 ≫
言いつけの守らせ方 ~「ステイホーム」をつかって~
言いつけも最初は言われた通り守れていても時間が経ってくるとんだんと我慢できないようになっても、とっても普通のこと。
親は親なりにきちんと理由を説明して理解させたとしても、一度言ったきり、最初の頃に口を酸っぱくしっかりお話ししたつもり、でも、やっぱり、こどもはだんだんとその大切なお話しへの意識が薄らいできてしまいます。
ついうっかり、または言いつけを忘れてしまったりすることもごく自然なこと。
大人も同じですから。
わかっちゃいるけど、親としては腹が立ってしまう。
辛抱切らせてしまった子に「ちゃんと理由を説明したでしょ!?なんで言うことが聞けないの!?」と叱ってしまっては関係性は悪くなりますし、親もきつく言い過ぎたことを後悔してしまうかもしれません。
またせっかくおりこうさんにしていたのに、そのときのことやその時間のことを褒めてもらうどころか、怒る機会を待っていたかのようになってしまって「自分は何をしても怒られる」「自分はダメな人間」というような人生のパターンが先入観として入ってしまいます。
するとそういうダメな人間であることを証明するような失敗のパターンを繰り返すようになります。
そうならないように、自己肯定感を育てるためには、叱らなくてすむように工夫することや飽きてくる前に途中でもう一回お約束の確認をすることをお勧めします。
そのときちょっと頭を遣って、労力を使って前とは違った、または、いつもと違った言い方をするとこどもの心に新鮮でまたやる気が出ます。
例えば、最近では『ステイホーム』の言葉。
「〇君ちょっとこっち来て、ちょっとちょっと」と好奇心をそそる言い方で呼びます。
話を聴く姿勢へ持っていくための演出はとっても大事。
話を聞く姿勢を取らせることで初めてお話しがこどもの心にアクセスすることができます。
目の前に座らせて向き合って自分はちょこんと正座。
目を見つめていたずらっぽい口調で「ステイホームって知ってる?」とゆっくりした口調で聞きます。
大切なところはゆっくりと丁寧な口調で大切にお話しすることがポイントです。
「家にいなさい」の意味だと知っていたら「偉いね!よく知っているね!?」と驚き尊敬や感心を表現ししっかり褒めます。
『驚きと褒め言葉はセット』です。
意味を知らなかったら「ママも、ついこないだまでは、なぁんとなくしか知らなかったんだけどね」と素直に話します。
親の素直な姿勢はこどもをすくすく素直に健全に育てます。
賢くぶることに得はありません。
えっへん、すごいでしょ!?とお山の大将のように賢ぶることでのマイナスはあります。
将来的にこどもが“嫌な奴”になるか、“自分ってだめだなぁと自己卑下する子”になるでしょう。
さて、次に「じゃあ問題!ユウキャンステイホームって“ユーキャン”がついたらどういう意味だ?」と聞きます。
天才クイズのように楽しく楽しく問題を出してみてください。
考えさせる時間はとっても貴重です。
こどもの『考える力』を育てます。
単純な情報伝達ややり方を実践することだけが目的になってしまってはたいへんもったいないですからね、笑顔で待ってください。
こどもは賢いですから、必ず自分なりに「う~んう~ん」と考えて答えてくれます。
みんないいこ。
なかなか、」なんにも言わない子は普段、なにかいうと否定されることが多かったり、自分になかなか自信が持てない子や完璧主義の子など。
だったら余計にじっと待って答えさせてあげて、間違っていても決して否定せずに答えたことに対してしっかり楽しい反応をしてあげて「間違っても否定されないんだ・・?」「答えたら褒めてもらえるんだ」という経験をさせてあげて下さい。
特性から言葉が出にくい子もやっぱり少し待って上手にサポートすることで自分で考えをまとめられるようにして、それを自分の力で自分で答えたと“自分の実力”を実感できるように「偉いね!自分で考えて自分でちゃあんとお口で言えたね!!」としっかりしっかり褒めてあげてください。
驚きと褒め言葉はセット。
ちゃんと自分で考えて勇気をもって自分の言葉で自分で声を出して言えたことをしっかりしっかり認めます。
そして理由を聞きます。
間違いを正すためではありません。
なぜそう思ったか、なぜそう考えたかを人に伝える力をつけるためです。
プレゼンテーションの力の基礎となります。
「よく考えたね!?どうしてそう思った?」と“聞かせて聞かせて!”とワクワクしていることが伝わるように意識しながら理由を聞きます。
聞ききったら「そうかぁ!なるほどぉ」と感心し、一切否定をしない。訂正も必要ありません。
そのまんまの流れで「You can stay homeはね、家にいていいよって意味だよ。じゃあ第二問!「ユーシュドステイアットホームはなぁんだ?」と同じように聞きます。
合ってたら大絶賛。
違ってても絶対に否定しません。
難しい顔もしません。
こどもに「答えて損した。嫌な気持ちになった。」と感じさせないことが大事です。
人を育てるために重要なのは恥をかかせないこと。
コミュニケーションのカギを握るのは恥をかかせないことです。
恥をかかせられると人は心を閉ざし、貝になります。
恥を恐れ、それをごまかすためにふざけてばかりで考えたこと思ったことを言葉にしなくなるかもしれません。
「You should stay at homeはね、家にいたほうがいいよって意味。(発音が気になる方はネットで音声再生で確認をどうぞ!)You can stay homeの家にいていいよは自分で決めていいよ、好きにしていいよってこと、You should stay at homeの家にいたほうがいいよは最終的には自分で決めていいけどできるだけそうしようよ、そうしないのはあまりよくないよってこと。stay homeの家にいなさいは言葉どおりで強い意味、〇君に家にいることをお約束してもらう大事な言葉。外出したり、お友達の家に行きたくなるかもしれないけれど、You can stay homeの家にいていいよのときにしようね」などとオシャレにかっこよく言うのも心に残りやすいです。
ネットで音声再生を一緒に耳を傾けて聞くのも楽しいですね!単純に理由だけを説明して指示するよりも言葉の意味の強弱を比較して教えるとその重要性を感覚で感じられます。
こどもを尊重し、「この子はちゃんと理解できる賢い子」と信頼している姿勢を伝わるように表現することでこどもは親からの信頼を裏切らないようにしようと素直に思えます。
参考にしてみてください!(*^^*)♪