第19回 人生がうまくいく人と人生がうまくいかない人
○
脚本の基盤は親から与えられたメッセージがカギを握っていること
親から優しい言葉や愛情表現などのスキンシップをたくさん浴びて
「自分は愛される価値のある人間なんだ、
逆に愛情のない無関心な態度や虐待を受けて育った子供は
「自分は望まれてない子供だったんだ、
でも、人はその不幸せな脚本から逃れる為に「対抗脚本」
「人よりも努力して勉学に励もう、
「人生脚本」
対抗脚本は不幸にならないために書かれる自己救済要素ですが、
人生脚本が無意識で働いているのに対し、
表向きは対抗脚本のとおりに努力していても、
深層心理では人生脚本が働き続けているので、
なので、表向きは、とても努力家で、勤勉で、
人生の重要な局面には必ず人生脚本がその人の行動を支配します。
努力して勉学に励み社会的地位や財力を持ち、人格者と呼ばれ、
そして自分で自分を転落させるような事をし、
「お前はへまばかりする子だ」
一生懸命溜めてしまった貯金を金融詐欺に引っかかってしまうとか
頑張りすぎて、心臓病で倒れて再起不能に終わるとか、
警察官が盗撮をして社会から非難されたり、
対抗脚本は社会的に受けの良いライフスタイルを演出しますが
禁止令がその最終的な運命を支配します。
「○○は才能があっていいよね」と、
「どうせ私なんて」と自分の価値を過小評価する人もいます。
こじれる人間関係をすぐに作ってしまう人、
“
自分自身がトラブルを引き起こす張本人であることに気が付かずに
「きちんとしなさい」「ちゃんとしなさい」「がんばりなさい」「
これを繰り返し繰り返し言われることによって、
そのメッセージは
「完璧であれ、他人を喜ばせよ、努力せよ、強くあれ、急げ」
これをドライバーと言います。親からのメッセージで“駆り立てる
あなたはダメな子ねという思いがあって、何度も繰り返したり、
急げという言葉をいつも言っているとは急ぎすぎて肝心なところで
急いでそして失敗をしなさいというメッセージになってしまうんで
成功してはいけないに結びつきます。失敗しなさいとなります。
「命令を満たしたときは愛されるが、そうでなければ愛されない」
自分自身であるだけで無条件に愛されたという安心感を持つことが
禁止令が入っていても、
「努力してる限り、自分は生きてていい(存在する意味がある)」
こういう人たちは見えない恐怖に脅されて「一生懸命すること」
きちんとしなさい、やるなら最後までしなさい。
と言われてドライバーがかかり頑張りたいけど頑張れないこともあ
(子どもの反応)結局、親の期待通りきちんと(完全に)
(子どもの行動)ぐずぐずして、すぐにやろうとしない。
ドライバーの拮抗禁止令に対応しきれなくなると、「ストッパー」
ストッパーは
楽しむな・愛されるな・幸せになるな・自立するな、という4つで
また自分以外の人間に感じるようになることもあります。それを
【ブレーマー】と言います。
他人に尽そうとする「ドライバー」、
みなさんはドライバーが働いているでしょうか?
働いているとしたら下記のような許可を自分自身に出すことを意識
1.完全であれ 「あなたは、そのままでいい」「あるがままでいい」
2.努力せよ 「疲れたら休んでいい」
3.急げ 「時間をかけていい」「ゆっくりやっていい」「
4.喜ばせろ 「自分のことを考えて、自分を大事にしていい」
5.強くあれ 「強くなくてもいい」「もっと弱みを出して人に頼っていい」「
ひとが気持ちよく人生を生きるには3つのPが必要です
1.Permission (許可) 人生脚本を変えて良いという許可を与えること
2.Protection (保護、受容) 変化することに対する心理的支えを与えること
3.Potency (能力) いかなる事態が生じても、適切な対応ができること
自分の生き方、あり方は、子供の頃に、
自分の決心次第で、いくらでも変えていくことが可能です。
人生脚本は、
でも今はもう古いやり方なんだとまず、
以上はすべて心理学の交流分析からのものです。
自分に思い当たる方は交流分析に触れてみるといいかもしれません