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第45回  権利は与えるが、責任は一緒に背負ってあげる~権利を認めるとは~

自由や権利は「してもいいし、しなくてもいい、選んでもいいし、考えてもいい」ということですが、自分の事情や感情だけを最優先して、好きなようにしていい」というわけではありません。

“義務を果たす”ことで、人から信頼を得て、人からも、自分の持つ、“自由と権利”を認めてもらうことができ、その自信から、堂々と、自分の人生において、幸せになる権利を有意義に活かせる人間になれるのです。

義務を果たさせる大切さを述べてきましたが、権利も、しっかり認めていかなくてはいけません。

従順さの力や責任感だけを身につけたこどもが、自分の持つ権利の扱い方は知らずに育つと、“すべき思考”に囚われて、自分の人生を楽しむことができないガチゴチ肩こり人間になってしまったり、人に言われたことをそのまま、全うする、忠誠心の塊で忠実に責務をこなす“いいなり”ロボットになってしまう恐れがあるからです。

大前提として、義務が及ばないことについては、権利が発生します。

ですから、“義務を果たす”のであれば、その過程は選べるわけです。

そして、そこに結果は求められません。

本格的に結果を求められるようになるのは、社会人になってからです。

職につき、職務を全うする中で、権限を与えられ、“責務”が生じてきますが、義務教育であるうちは、責務まで求めてしまうと、未成熟なこどもの心が耐えきれなくなってしまいます。

非常識は論外ですが、責任を持ってやりきれば、どんな形であっても、OKとします。

ママの価値観には合わないとか、結果に満足がいかないなどの理由で、干渉しないことが重要です。

また、言葉には出していなくても、言葉と真逆なメッセージを親が発信することがあります。

言葉では「どっちでもいいよ」と言いながら、意にそぐわない行動をこどもがすると、嫌な表情をみせる、冷たい態度をとる、などです。

“こどもの権利の尊重”と言い、こどもの権利を重視しているような言動をとりながらも、実際は暗黙の圧力でこどもが自分の期待通りの選択と行動をするように心理操作をしていると、こどもの心は混乱してしまいます。

こどもの権利を大切にしたいと考えるなら、二択です。

①一切、表情に出さない、態度で表現しない。そのときも、その後にも、干渉しない。

②「ママは、こういう理由で、こうして欲しいと思ってる。」と素直で率直な気持ちを伝える。そのあとは、こどもの選択にも結果にも、一切、干渉したり、嫌な表現をしたりしない。

権利には、責任が伴います。

残念な結果となった場合に、「あなたが選んだのだから、ママは知らない。自分で何とかしなさい」と言われ、結果の責任と“悪い結果”による精神的なダメージを一人で背負わされるのは、こどもにはまだ、酷です。

次からの権利行使に重責を感じるようになってしまいます。

こどもが権利を行使したときに生じた責任は、“あなたが決めたのだから”と突き放さず、かといって、全部責任を負ってあげるのではなく、“あなたの責任はあなたの持ち物”という姿勢は保ったうえで、失敗したときには、自然に手助けをし、心にダメージがあったときには、素直にその気持ちを共感してあげます。

そうして、結果の責任も心のダメージも一緒に分かち合ってあげる愛情が大事です。

そうすることで、結果に脅えず、自由に自分の権利として、選択したり、決断したりできるようになり、向上心やチャレンジ精神を発揮していけます。

もしも、結果を責められたり、一人で責任を負うダメージが大きすぎると、次から自分で考えて自分で行動することに不安が付きまとうようになり、他律的になってしまいます。

〇『義務を果たさせる』コツ

〇“義務”を親の感情次第にしない

〇「“義務”を果たさなかったときのペナルティ」として、権利を取り上げない。

繰り返す義務違反には、“お約束”を作る

①厳しすぎない程度のお約束を宣言しておく(いきなり実施しない)

②長すぎない期間限定でのペナルティ

③果たさなかった義務に相応する内容を心がける。

例 

お約束➡「宿題は、かならず、翌朝の7時までに済ませるよ。」

宣言➡「次、宿題を朝の7時までにすましていかなかったら、その日は、ゲームはなしだよ。」

お約束➡「スマホは平日18時から19時までの貸し出し制にするよ。」

宣言➡「次にスマホを19時までにママに返さなかったら、3日間、スマホは貸さないよ。」

コツのコツ 電子機器などの依存性の高いもののお約束は少しだけ、重いペナルティにする

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