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第54回  親が子どもの人生の主導権を握らない

子どもに“こんなふうになって欲しいな”“あんなふうになって欲しいな”と思いを描くのは全然、悪いことではありません。

でも、実際にそれを実現させようと、親である特権を利用して、こどもを支配してしまうのは考えものです。

例えば、子どもにスポーツ選手になって欲しいと夢を描き、スポーツをさせるのもぜんぜん、問題ありません。

でも、そこからが問題です。

一生懸命になりすぎて、子どもに無理やり練習を過度に押し付けたり、ほかにやりたいことを完全に制限しだすとこれは行きすぎです。

「〇〇を習いなさい」ここまでは良しとしましょう。

親なのですから、ある程度の年齢まで、子どもの育ちを先導するのは、普通です。

習い事も、こどもが自発的にやりたいというのを待つというのも無理があることがあります。

なぜならば、子どもはまだ世間を知らないですから、どんな世界があって、未来にどんなことが必要で、自分にどんなことが向いているかも何もわかりません。

だったら、親が子どもに“こんな世界があるよ”“これはあなたに必要な気がするよ”“これ、とっても楽しいんだよ、一度やってみようよ!”ときには、“これ、やってみてほしいな”と、その子の人生に影響をもたらす、人生のカードを広げてみせてあげられるのは、親だからこそできることでもあります。

こどもが物怖じしたとしても、手を引いてあげるときも必要ですし、こどもが投げ出そうとしたときに、「ダメ、頑張りなさい」と背中を押すことも必要です。

危険なこと、無謀な行動をしようとしたら、その行動を制御してあげることも大事なことです。

ですが、“ちょうどいいくらい”というものがあって、さじ加減は、難しいところです。

「馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」というイギリスのことわざがあります。

このことわざの意味は、「人が機会を与えてあげることはできても、それをするもしないもその人次第で、その人がその気にならなければ、その人がその機会を活かすことはできない」という意味です。

親のしていいこと、できることは、子どもに対して、人生のチャンスを与えてあげるだけ、もしくは、「ほら、頑張って!」と応援し、励まし、フォローをしてあげるところまで。

それが、こどもの意思とは反して、強制的に暴力的に精神的に圧力をかける、脅す、妥協や拒否を許さない、話し合いを持たない、気持ちを無視する、なにがなんでもこどもを自分の思い通りにしようとし始めたら、アウトです。

人の人生はその人のもの、こどもの人生はこどものもの、思い通りにしていいのは自分の人生のみです。

〇こどもの人生に侵略していく恐怖の行動

1・子どもの話を聞かずに自分の話ばかりを聞かせる

2・子どものやることなすことにケチをつける

3・子どもに自由な時間を与えない

4・子どもに行動に自由を与えない

5・子どもの人生の選択権を与えない

6・子どもの重要な人生のターニングポイントで自分が最終決定権を握る

7・表向きは子どもの権利を大切にしているようにみせかけ、実は巧みに誘導している

8・自分の意に沿わないことには嫌な顔、嫌な声、嫌な感じを出す

9・自分の意に添わないことは一切、フォローしない 完全無視

10・自分の思い通りになっているときはあからさまにご機嫌、優しい、たっぷりフォロー

〇子どもが自分の人生を自分で生きられるために親ができること

1・見守る

2・辛いときに受けとめてあげる

3・ちょっと投げやりになっているだけのときは、背中を押してあげる

4・話を聞いてあげる

5・嬉しいときには同じように喜んであげる

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