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第59回 忘れ物、失くしものが減らない

忘れ物や失くしものの相談を受けたときにまず、お話を聞きながら、確認していくのは、子どもの精神的安定が確保されているかどうかなどです。

家族間の関係がとても悪いなど家庭が子どもの心の安全基地になっていないときは、まず、子どもに忘れ物や失くしものをさせないことを考えるのはいったん保留にして、子どもが安心して成長できるように家庭環境の改善を目指していただくことを最優先とさせていただいています。そして、それが忘れ物失くしものを減らすための一番の近道です。

持って生まれた個性の影響が大きいようでしたら、子どもの努力を最優先にするよりも、子どもが忘れ物をしないで済む工夫、“持ち物不要にする”“持っていかなくても困らないようにする”“失くさないように、全部、カバンにびよよんヒモで括り付ける”など、子どもと一緒に楽しく考えたほうが、子どもはリラックスでき、ママも心を痛めず、子どもも傷つかなくて済みます。

さて、どちらの影響もそれほど大きくないとして、では、ママの普段の声掛けはどんなふうですか?こどもが出かけるとき、「あれ持った?これ持った?」と細かく声をかけてチェックし、「絶対に忘れ物をさせないであげよう」としていませんか?

失くしものもさせないようにと、「なくさないようにちゃんとしまっておきなさい。」「あれ、失くさないようにどこどこに入れておいたからね」と、いつも子どもに声をかけたり、ママがしまっておいてあげたりしていませんか?

もしもママが心配すぎて、子どもが自分で忘れ物をしないように気をつけようとするまえに声をかけてしまっているとしたら、子どもは無意識に“ママが気をつけておいてくれてるから大丈夫”と安心してしまっていているかもしれません。

それに、ママのおかげで結果的に、ほとんど失敗の痛手の経験をせずに済んでしまっていると、忘れものや失くしものはしたくないと本気で思う気持ちが強くなりません。

ママが良かれと思ってやっていることは“ママが何とかしてあげるからあなたは何もしなくていいのよ”“いつもどおり忘れていなさい。そしたらママはあなたをいつも気にかけてあげる”“いつまでも頼りないままでいなさい。ママがちゃんとフォローしていくから”のメッセージになってしまう行動なのです。

①スタート日

朝から気持ちよく送り出し、気持ちよく迎える

②しっかり遊ばせて、疲れて眠いようなら、数十分、仮眠を取らせる。

すこし、のんびりしたころ合いで宿題を促す

③時間割を合わしているとき、「時間割合わせ終わったら教えてね」と声をかけておく。

④「どれどれ~?」といたずらっぽく、みにいく。

⑤持ち物をひとつずつ、読み上げてみせてもらう。「国語!教科書、よーし!

ノートよーし!」ひとつずつ、楽しく、「お!入ってるねー!」と楽しく確認。

⑥入ってないものがあったとき、子どもが自分で気づいていれたら大きな反応をせずに、先ほどの流れで入っていた前提で「よーし!」をする。

“入れ忘れを印象付けない”こと。

⑦子どもが自分で気が付かなかったときは、時間割帳などの例えば“エプロン”と書いてあるところを指さす。するとそれにより、子どもは気づいて自分で用意するので、「エプロンよーし!」と子どもが自分で入れてあった前提で普通に「エプロンよーし!」と言う。

ここでも絶対に“入れ忘れを印象付けない”。

ランドセルのふたを閉める前に、「さて、あとはないかな?ん~考えてみよう!」と一緒に考える。でも、ママからは言わない。

子どもが「あ、そうだそうだ」と思いだして用意をしたら、普通に「〇〇よーし!」という。

⑨「じゃあ、玄関におきにいこっか?」と子どもの靴の前に一緒におきに行く。

⑩手提げ袋などは持ち忘れが多いので、「はい、どうぞ」と紐を渡して、自分で考えて気づくようにし、軽く結んでおかせるか、手提げの持ち手をランドセルにくくるように促す。出発時に自分で外せばよい。

⑪翌日、雨が降りそうなときは、「明日、雨みたいだね」と声をかけて子どもが自分で傘に気が付くように促す。傘をランドセルの上に置いたら「完璧だね~!!」と一緒にハイタッチ!

⑫ポイントはランドセルの横にまとめるのではなく、ランドセルの上に積み上げるか、全部、くくる。それで忘れても、なにも言わないであげる。

⑬朝、突然、必要なものに気づいても、焦らない。自然な流れで、のんびりと用意する。

“忘れていたことを印象付けない”

⑭傘など朝突然必要になったものは、例えば、「なんか雨降りそうだねぇ・・」と促す。

気づけば、「偉い偉い。賢いね。頭いいね」と褒める。

気づかなければ、できれば、我慢する。

気づかない可能性が高い子は、ランドセルに常にカッパまたは、ゴミ袋を三枚(カッパ代わり、ランドセル用、その他持ち物用)を入れさせておく。

大事なことは自分で気づいて、自分で用意して、緊急時には自分で考え、対処できる子にすること。

大事なことを親が対処していては、大事なときに自分で考えて自分で乗り切れない。

⑭帰ってきたときに歯気持ちよく迎える。

「今日さ、こんなの忘れちゃって・・」と子どもが話して来たら、「あ、そうなの」と優しくスルー。

「今日は忘れ物しなかった」というはなしのときは、「そう!〇君、ちゃーんと用意してたもんね!偉いね!しっかりしてるよ、〇君は!」と“デキる子”前提で嬉しそうに言う。

⑮しばらく時間割合わせに付き合い、忘れ物しない、しっかりキャラに定着させていく。

数カ月後にはいつの間にか、ちゃんとできる子になっています。

もしも、そうでないならば、その時間がママの愛情を独り占めできる貴重な時間になっている可能性が大きいと思うので付き合ってあげて下さい。

ほかの時間で、ママの愛情を子どもが自分でとりに行かなくても、愛情におなか一杯満足できるようになれば、子どもは時間割の確認をしてもらわなくても、「時間割りしたよ~」と言われたときに「お!素晴らしい!」と答えてあげるだけで満足するようになります。

ときどき、忘れ物をしても普通です。子どもの脳みそは忙しいのです。

“忘れ物に構わない”のは、“忘れ物”をして“ダメな子”でいることで“注目してもらう”という流れがママとの時間を共有する手段になっているといけないからです。

“忘れ物をしない”ことが、“忘れ物をする”ことよりももっと心地の良い時間だと感じてもらえるようにしていきます。

✖「忘れ物ない?」 〇「準備万端!だね!いってらっしゃーい!」

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