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第64回  ちゃんとしなさいに反発する

「ちゃんとしなさい」はどんなときにいいますか?
ご飯を食べているとき、お片付けをしているとき、兄弟の面倒をみているとき、生き物のお世話、勉強、スポーツ・・
大人にとっては非常に便利な言葉です。
大人は「ちゃんとしなさい」とだけ、いうことによって、子どもが際限なく上を目指して理想的な行動を追求していってくれたらとてもラッキーです。
「ちゃんと」を絶対に言ってはいけない言葉だとは思いませんが、頻度や言い方、程度があります。叱る、飽きれると言った、親から発信されるメッセージが“あなたはダメな子ね”という、マイナスのものになるときに子どもの心を傷つけます。
よく使いがちですが、とてもあいまいでゴールがみえない言葉でもあります。
頑張っても頑張っても、自分ではこれくらいでいいかなと思っても、怒られる可能性がいつもある、不安な言葉かもしれません。
そして、子どもにとっては、トラウマとなるかもしれません。
「ちゃんとしなさい」というセリフそのものをいわなくても、気が付かないうちに「ちゃんと」がついて言ってることがよくあるかもしれません。
「ちゃんとお掃除しなさい」「ちゃんと歯磨きしなさい」「ちゃんと練習しなさい」「ちゃんと背筋を伸ばしなさい」などは、間接的に「あなたはできていない」の意味で言っているように聞こえます。
もしも、“ちゃんと攻め”をママが思っている以上にしていたら、子どもは「ちゃんと」とついたとたんに “またか!!”と怒りが湧いて、イライラして反抗心が湧いてしまうかもしれないですし、あるいは、“またやっちゃった・・”と、気持ちが落ち込んで、自己卑下、自己嫌悪を感じて、どちらにしても、やる気を失わせてしまう可能性は大。
繰り返されると、だんだん、その言葉が子どもを呪いのように縛り付けるようになり、ワーカホリック、あるいはがんじがらめで動けなくさせてしまうことが多くあります。
そうなるととても残念ですから、「ちゃんとしなさい」の代わりの言葉が言えるようになるといいですね。
できていない状態を見て、怒れてきても、「ちゃんとしなさい」の代わりに具体的にどうすればいいのかだけを教えて下さい。
よく言いますよね、“ちゃんと何がいけないのかを伝えましょう”と。きっと“ちゃんと”ママたちは小さいころから、「こうしちゃ、だめでしょ?」と繰り返し、伝えてきたと思います。確かに、小さいうちは、“何が良くないのか”も伝えないといけないです。
それは、幼い頃はまだ、✖も教えないと、良くないこと、適切でないこと、悪いこと、がわからないからです。
でも、大きくなったら、まず、わかっています。きっと小学校中学年頃には、いけないことの分別はおよそでわかることも多いのではないでしょうか。
もちろん、「え!?いまの行動、だめなの?」というような、わからないことなら教えてあげます。
わかっているはずなのに繰り返すなら、反抗心もあるけど、反抗心からだけではなく、“その行動は良くない”ことは、成長するに従って学んでいても、“その行動をするとどうなるのか”がわかっていないから軽視してやってしまっていることもあります。
または、 “わかっちゃいるけど、“どう行動するのか”がいまいちよくわからない”から、惰性的に同じことを繰り返してしまっているかもしれません。
その可能性もあるなら、反抗心からかどうかを見極めるためにも、“ちゃんと外し”をして、まずは“どう行動するのか”を教えてあげたいですね。
では、なぜ、「その行動はダメだ」を言わないほうがいいのでしょう?
クドいからです。
わかっていることを毎回、言われたら、余分なストレスです。
責められてはいなくても訂正されることは、ストレスには違いないですから、ストレスは最小限に抑えて、“どう行動するか”にエネルギーを費やしてもらいたいからです。

例 「ちゃんとお掃除しなさい」➡「角っこまで、掃除機かけてね」
「ちゃんと歯磨きしなさい」➡「歯を一本一本、ゆっくり、磨き残しがないように磨こうね」「ちゃんと練習しなさい」➡「1日1回1曲、一度も間違えなかったら今日の練習はおしまいね!」
「ちゃんと背筋を伸ばしなさい」➡「体の中心をまっすぐに立ててみて?そうそう!そのとおりだよ!」

〇「ちゃんと」は毒?
前述に述べましたが、「ちゃんと」自体は悪い言葉ではありません。
“ちゃんと”のつかい方が乱暴であるとマイナスに作用するだけです。
優しく、思いやりのある口調で、「ちゃあんとここにしまっておくんだよ。なくすといけないからね」と言われれば、大人になってもその言葉は心の中に録音され、失くさないように、落とさないように、盗まれないように、気を引き締める言葉となります。
「ちゃんとお返事をするんだよ。〇ちゃんがいいこだってこと、みんながわかってくれるからね」と言われて育てば、おとなになったときに、ハキハキ話し、意見を言える自分に誇りをもてるようになります。心の中にはそうやって繰り返し教えてくれた人の声が自分に勇気をくれます。
「ちゃんと」の上手な使い方は、
①“この子はできる子”と信じていること
②この子を愛しているという愛しさが口調に表れていること
③結果に関わらず、そのあと必ず「頑張ったねぇおりこうさんだったねぇ」と褒めて、認めること
④“ちゃんと”できていなくても、否定や拒否をしないこと
⑤“ちゃんと”できていてもできていなくても愛されているという自信を子どもに与えられていること
です。
この5つの条件が揃った「ちゃんと」はその子が人生において活躍できるようになるためのプレゼントになります。
頑張りすぎることもありますが、時には頑張りすぎることがあってもいいと思います。
これらの5つが“ちゃんと”押さえられていれば、頑張りすぎていても、自虐的になる前に、自分で気づき、または周りからの自分を心配してくれる言葉を素直に聞き入れ、頑張りすぎていた自分をいたわり、冷静な行動がとれる子になります。
もしも、これらが不十分だと、頑張り屋さんでいいこなのに、「ちゃんとしていない自分は愛されない」という不安を持つようになってしまい、強迫的に“ちゃんとしよう”と天井のない頑張りを続けるようになってしまうこともあります。

✖「ちゃんとできないの?!」 〇「~するよ」

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