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第67回   うそをつく

大人のうそには犯罪や隠ぺいといった悪質なものも多いですが、日常では、社交辞令の嘘も結構ありますね。そして、子どもはというと、言い訳やごまかしにつかうことが多いですね。
「勉強した?」と聞かれて、勉強してないのに「勉強した」と答えたり、「ゲームの時間守ってる?」と聞かれて守ってないのに「守ってるよ!」と答えたり・・。ときには、「これ、壊したのだれ!?」と聞かれて自分が壊したのに「知らない」と答えることもあるかもしれません。
まだこんな嘘なら、可愛らしいですが、嘘をつかれていると、子どもを守りたいときに守れなくなってしまいますね。
ですから、まず日ごろから、「嘘はね、絶対ダメとは言わない。嘘が必要なときもあると思う。悪い人から自分を守るときにつく嘘や、人を傷つけないためにつくこともあると思うし、好きな人の話とか、知られたくないけど上手に話をごまかせなくてついうそを言っちゃうこともあるよね。そういう嘘はママ、ダメって言わないよ。だけどね、悪いことをするためのうそや悪いことをして怒られないためのうそは言っちゃダメ。いつも〇君が嘘をついていたら誰も〇君のことを信用してくれなくなっちゃうし、〇君が危険なときにママが察知できないから。“また嘘かな。嘘をついてどこかに遊びに行っているのかな”って信用できなくなっちゃう。だから、“嘘”は本当にどうしてもっていうときにだけ取っておいて、普段は絶対に嘘はつかないよ。お約束だよ」と頭ごなしに“嘘はダメ”と言わずに伝えていってください。
そして、嘘が一回でもバレると信用してもらえなくなるというリスクについても話しておいてあげて下さい。
ママから子どもに伝えてほしい嘘の良し悪しについては矛盾がありますが、それがうまく伝わるといいですね。
道徳的に“嘘”はいけないことですね。でも、人間関係の中で嘘が必要なときもあります。
嘘は嘘で、人をだますことを言いますから“いい嘘”と“悪い嘘”があるわけではありません。嘘は良くない。嘘をつかずに上手にその場を避けて逃れることができればいいですが、難しいこともあります。ですから、逃げ道がないときに自分のことを守るための手段として持っておいてもらえるように、嘘も方便という言葉もありますが、それ以外では極力使わないように、子どもにわかってもらえたらいいですね。

〇子どもの嘘にもいろいろある
①欲のうそ
騙して自分が得をするためのうそです。例 「学校でいるから買って!」
お金や物、愛情の面で、我慢を多くさせられている子が多い
②プライドのうそ
見栄を張りたい、優位に立ちたい、人に羨ましがられたいためのうそです。
例「僕のパパは有名人と知り合いなんだよ」
自分に自信がなく、コミュニケーションが下手な子や、心が満たされていない子が多い
③怖れのうそ
ミスや悪いことをしてしまって隠すためのうそです。「それ壊したの僕じゃないよ」
話を聞いてもらえないままに怒られたり、厳しすぎる叱られ方をしている子が多い
④サービス精神のうそ
人を楽しませたいと思い、喜んでもらうためのネタとしてのうそです。「こないだ宇宙人が交信してきてさぁ」
人が好きで人の気持ちに敏感な子が多い
⑤危険回避のうそ
いじめや誘拐犯などから逃げるためのうそです。「あ!パパだ!(本当はいない)」
機転が利く頭の良い子が多い
⑥母性のうそ
人がミスや悪いことをしたときにその人が怒られないようにかばうためのうそです。「〇〇君は僕とずっと一緒にいたから〇〇君はしてないよ」
人情に厚く、思いやりのある子が多い
⑦孤独のうそ
人の気持ちを引きたくて、自分を心配してもらうためにつく嘘です。「今朝から熱があって、気持ちも悪くてさぁ」
病気のときだけ親に関心を持ってもらえると思っている子が多い
⑧萎縮のうそ
自分にはリスクであり、不利益なのに、いやいやつかされる嘘です。「〇〇君に何も悪口言われていないよ。遊んでいただけだよ。」
言いなりになっていたり、自己存在価値が低く、誰にも助けてもらえないと思いこんでいる子に多い
⑨劣等感のうそ
笑われたり、恥ずかしい思いをするのが嫌でつく嘘です。「夕飯はステーキだった!ハワイに旅行に行った!」
家族の愛情に恵まれていなかったり、家庭が経済的に困窮している子に多い
⑩大人のうそ
人と人が険悪にならないようにトラブルに発展しないように、目をそらさせるためのうそです。
「歩いていたら道に迷っていて、そしたら大きな蛇が出てきてさぁ(作り話でにぎやかす)」
親が精神的に未熟で、家庭不和や暴力があり、子どもが親の代わりに気をつかって平和を保とうと大人の役割をしている子に多い

嘘をよくつく子を改善する鍵は“信頼関係”です。
正直者はバカを見るという類の“本当のことを言ったら怒られた”経験や、自分の話を聞いてもらえなかった経験、叱り方が怖すぎたり、ネチネチしている、執念深くいつまでも蒸し返されるような体験をすると、嘘をついてでもごまかしたくなります。
自分は信用されていないと感じることが多いと信じてもらいたくて、話の内容を誇張したり、信ぴょう性を持たせるために、嘘を盛ってしまうこともあります。
口下手で話が苦手な子も嘘をついてしまうことがあります。
また、親が忙しいなどで自分に無関心な場合、嘘をつくことで自分に注意をひいて少しでも関心を向けてもらおうとします。
父親が母親に暴力を振うなど家庭に問題があると、必死になって作り話をしてでも、自分に注意を向けることで、父親の機嫌を取ろうとしたり、問題から目をそらさせ、家庭の平和を守ろうとします。
母親がいつも悲しそうにしていたりすると、母親を勇気づけたくて、気持ちを明るくしてもらうために嘘をついてしまうこともあります。
どれも、子どもなりに知恵を絞った結果ではありますが、正直になれるための安心感や、素直に話せるという信用が親になく、親子の信頼関係ができていないことが嘘の発端になりやすいです。

〇子どもが嘘をつかないでいいように
①いつ、どんなときも普段から、感情的になって叱らない。ひどい罰を与えない。
②「正直に話して。話してくれて、ママは怒るかもしれないけれど、それで〇くんのことを嫌いになることはないよ。〇君は怒られるかなと思っても、ちゃんと勇気を出して本当のことを話すことがとっても大事だよ」と丁寧に言う。
③日ごろから子どもの話に耳を傾ける。
④何をしていてもしていなくてもいつも関心を向ける、愛情の表現をする
⑤忙しい日常生活の中でも、子どもとの共有時間をできるだけたくさんとるように心がける
⑥子どもにとって、家庭が心の安全基地であれるように努める
⑦子守り役、世話役を押し付けない。甘えをたっぷりとさせてあげる
⑧過干渉、過保護を手放し、そのままの子どもをいつも認め、そのままの子どもを褒めるようにする
⑨いつも人に清潔感を感じさせられるように身なりをきれいに整えてあげる
⑩友達関係がスムーズに行くための温かい言葉遣いや態度ができるように見本になることも含めて、訓えていく

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