第68回 隠し事をする
親が子どもに隠し事をされて困ることってどんなことがあるでしょうか?
いじめられていること、いじめていること、知らない人との交流、お金や物に関すること・・。
隠し事をされることによって、子どもの安全が確保できなかったり、自分の子どもが人に迷惑をかけることを止められなかったりすることがあれば問題ですね。
それらは隠し事をしないようにしつけるというよりは、困ることをしない道徳観念を育てておくことが重要です。隠し事の内容が子どものプライバシーに関することでトラブルになるようなことでなければ問題ないですものね!
①いじめられた
絶対に子どもに不利になるような先走った行動はしないから、どんなことがあっても絶対に「いじめ」か、「イジリ」かがわからなかったとしても、悲しいことがあったら、報復を怖がらずに必ず、自分でなんとかしようと頑張りすぎずにママに話してくれることをお約束しておく
②いじめをすること
“いじり”や“からかい”がいじめと同じことになる恐れがとても高いことや、冗談だとしても、人を笑いものにするようなことはしてはいけないこと、つられてしてしまったときはとりあえず、ママに相談してほしいことをお約束しておく
③知らない人との交流
インターネットなどで知らない人とつながるときはママに話しておいてほしいこと、ママに相談してからでないと絶対に知らない人と会ってはいけないことをお約束しておく
④物やお金などについて
お金や物の貸し借りや売買、もらったり、あげたりを絶対にしてはいけないこと、もしもどうしてもと思うことがあれば、まずママに絶対に相談すること、お金や物について気になることは必ず話してくれることをお約束しておく
なんでもあけっぴろげに話してくれることはママにとってとても嬉しく、安心できます。でも、子どもが成長するにしたがって、秘密にしておきたいことは出てきても普通。
子どもはいつまでも幼いママではいてくれず、ママであっても子どものプライバシーに踏み込んではいけないですものね。
秘密を無理やり聞き出そうとしたり、冗談であってもしつこかったりすると、子どもは隠し事の域を超えて、嘘までつかなくてはならなくなります。
隠し事をされると寂しいものですが、成長の証だと受け止めてそっと見守っていてあげられるといいですね。
隠し事を少しでも減らしたいと思ったら、子どもに“話さなければよかった”の印象を与えないことです。
①普段の何気ない会話では、子どもが話したい分だけを話させてあげる。
②聞き役に徹し、興味本位の質問をせずに受け止める
③良い、悪いなどの判定や評価をしない
④くささない、からかわない、いじらない
⑤なにげなく聞いた話を後日に興味本位で蒸し返して聞かない、話さない
⑥子どもに聞いた話を子どもの許可なく人に話さない
⑦大げさに騒ぎ立てない
⑧無神経な発言をしない