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第70回 屁理屈

屁理屈について“屁理屈とは”と考えてみました。“屁理屈とは道理の通らない理屈”という意味ですね。子どもはどんな屁理屈を言ってくるでしょうか?
そして例を考えてみました。
①ママ「好き嫌いしないでなんでも食べなさい」子「なんでもって、草まで食べれないでしょ!?」
ママの言い方“好き嫌いしないで”➡子どもの気持ち“好き嫌いする子だと決めつけられているみたいで拗ねてしまう”から言い返したくなる
②ママ「ゲームばっかりしてないで、少しは勉強しなさい」子「ママだってスマホばっかりみてるじゃないか?!」
ママの言い方“ゲームばっかり”➡子どもの気持ち“全然勉強しないサボサボくんだと悪口を言われているみたいで怒りが湧いてしまう”から言い返してしまう
③ママ「お片付けしないと全部捨てるよ」子「捨てても僕は困らないよ。困るのはママでしょ」ママの言い方“~しないと〇〇するよ!”➡子どもの気持ち➡どうせできないくせに嫌がらせをして脅してくるから意地を張ってしまう”から素直に聞けない
④ママ「早く寝ないと体に悪いよ」子「いいよ。パパだってタバコ吸って体に悪いことしてるもん」ママの言い方“早く”➡子どもの気持ち“いつも気持ちを聞いてくれなくて一方的に押し付けるので最初から、防御に入ってしまう”から投げやりに言ってしまう
⑤ママ「いつも屁理屈ばっかり!」子「いつもって何時何分何秒にした?」
ママの言い方“いつも・屁理屈・ばっかり”➡子どもの気持ち“自分は認められていないと自己存在価値が低くなっていて、めいいっぱい反抗的になってしまう”から言い返してしまう
こうやって考えると、屁理屈がかえってくる前のママのセリフには共通点があるように思います。なにかわかりますか?
なんだか、“嫌な感じ”があるのです。嫌みが含まれていたり、否定が入っていたり。その“親な感じ”が子どもの屁理屈を誘い出しているようです。
そして、どれも、“あいまい”な表現もあります。子どもの屁理屈には、あいまいさをついてくる特徴があります。
屁理屈を言われると頭にくるかもしれませんがその屁理屈に感情をあおられないようにすることです。心のスイッチを冷静さに入れて下さい。
そして素直に応答します。
屁理屈にいちいち付き合う必要もないですが、答えられるものには答えてあげるのも一つの素直さかなと思います。
屁理屈を言う子の心の内は、
①かまって欲しい
②自分の気持ちを理解してほしい
のだと思うのです。
屁理屈を誘発したのはママが言った言葉に反応したものと思われます。
①頭ごなしに一方的に言われた!
②“ダメな子悪い子”と決めつけて言われた!
③意地悪された!
もしも屁理屈を言われたら、
「そうだねぇ。草は食べられないねぇ。じゃあ、このにんじんは美味しく作ってみたから食べて」と素直に優しく無邪気に返します。「なんでも」があいまいだったのでついてきたんですね。
ですが「なんでも」と言ったのが良くなかったとは思いません。
きっと、普段のやりとりの中でほめたり、認めたりすることが少ないのではないかなぁと推測できます。
ですから、「好き嫌いしないで」が「あなたはいつも好き嫌いしている悪い子」と受け止めたのでしょう。また悪口言われた!と思われないために「悪い例」を挙げて言うのはしばらくやめておきましょうか。
何でも食べてほしかったら、「どうぞ、召し上がれ」とニコニコしながら見守って、食べなかったときに初めて「体にいいからこのにんじんも食べてくれる?」と素直にお願いするといいですね。何かして欲しいときは否定から入らずに、お願い口調でして欲しい行動のみを言うと素直になってもらいやすいです。
屁理屈にどう対処するかというよりも、屁理屈を言わないですむように話しかけることがひとつです。
もう一つは、屁理屈を言わなくて済むように自分の伝えたいことを言える安心感を持たせる受け答えをしていることです。
子どもの屁理屈の裏には“本当の気持ち”が隠れていることも多くあります。「引き伸ばしたい」「したくない」などです。
「もっと遊んでいたいよ」とか、「やりたくないよ」という気持ちです。
普段、そのようなことを正直にいうと、瞬殺で突っぱねられている経験が積み重なっているのかもしれません。
「ママだってスマホばっかり」など、言いかえされるとカチンとくるかもしれませんがそれは素直に受けとめましょう。そんなふうにこどもの目には映っているのかもしれません。
まずは屁理屈に対して、できれば、「そっか。そうだね。気をつけるね」と謙虚に受け止め、応答してあげて下さい。子どもはママが大好きですから、ママのそういう素直な態度に罪悪感を感じます。罪悪感は“ママに対して良くないことを言っちゃったな”という反省を促します。あまり、「しめしめ、へこましてやったぞ!」とはなりません。ですが罪悪感を感じてもらえず、してやったりに、子供が思っても別にかまわないのです。ママの姿勢はそのまま、“こういうふうに言われたらこんなふうに素直に認めることが大事なのよ”と教えているのですから。ガミガミ言っても子どもは学びません。親の姿勢から、“屁理屈を言わずに素直に返すこと”=“誠実さ”を体験として学ぶのです。一度では学べませんし、繰り返し言ってできるようになるのが普通です。そのあとで「さっき、こうやっていったけど、ママのスマホを注意したかったのではなくてゲームをもっとしていたいって思ったんじゃない?」と聞いてください。2回目の屁理屈に対しては「うんうん」と優しくうなづくだけにして、スルー。「ママにお願いして。ゲームをもっとしていたいからまだゲームしていていい?って聞いて」子どもの気持ちを代弁して、そのときどうするかの行動とセリフを教えてあげて下さい。
子どもが屁理屈を言うときは自分の気持ちを素直に伝えられないときです。これは損。
屁理屈は頭の回転がいい証拠ですから、これを叩き潰すのではなく、いざどうしても闘わなくてはならないとき、理屈武装ではかなわないときの最終攻撃の手段として奥のほうにしまわせといて、普段、社会で生きていくときに一番人に受け入れてもらいやすい方法を教えてあげられるといいなと思うのです。
③はできないことをそもそも言ってはおしまいですが、言っちゃった場合、「捨てても僕は困らないよ。困るのはママでしょ」には、「う~んそうだなぁ。やっぱり捨てれないしなぁ。捨てたとしたら〇君が可哀想だなぁとかもったいないしなぁと思っちゃうなぁ。〇君も困るでしょ?」と言って「困らない!」と言われたら、「そっかぁ。じゃあ、一度、全部しまって1カ月出さないけどいい?」と聞いて、本当に出来る〇君の困ることを言ってみて下さい。子どもが困っている様子だったらすぐにニッコリして「じゃあ、ママに何て言う?」と促してあげてください。長く困らせる必要はありません。今は、制裁を与えているのではなく、“素直な言い方の練習中”です。子どもは言葉を覚えて自己主張も覚えました。屁理屈は下手な自己主張。子どもはまだ初心者マークです。
「ママ、ごめんなさい」と言ったら褒めてあげて下さい。言えなかったらセリフを教えてあげて下さい。ここで「素直に言うんだよ」などのまとめはいりません。素直にママは優しく受け止めてあげてください。ここで必要なのは『素直に自分の気持ちを表現することの成功体験』です。
「いいよ。パパだってタバコ吸って体に悪いことしてるもん」➡ママ「そうだねぇ。タバコは身体に悪いね。」と受け止めてから「パパにも身体に悪いから言うね。心配だもんね。ママ、〇君のこと心配だから、〇時には寝てね」とそのまま素直にそしてあいまいだった部分をハッキリさせて話してください。そのあとの屁理屈には、「ううん。〇時には寝るよ」と言ってひかないでください。ママが素直に受け答えをした時点でそれ以降は屁理屈に付き合わず、ひかずです。またこの場合、「ママに何て言うの?」から「まだ起きていたいから〇時まで起きてていい?ってママに素直に聞いて」と教えます。そしてちゃんと言えたらママが譲歩できる分だけ譲歩します。
子どもは敵じゃないので屁理屈をやっつけてしまってはいけません。やっつけるのはにっくき相手、子どもに屁理屈を言わせているママの言葉の言い回し。その言い回しこそが子どもを屁理屈オンパレードにする敵とみなして封印してください。
屁理屈をやっつけてしまうと、子どもは
①発言するのが怖くなります
②自分に自信がなくなります
③卑屈な子になります
害がいっぱいです。
屁理屈に周りは見えるけど本人はいたって真面目に言っていることもあります。それは子どもの持って生まれた性質の影響が強く表れているときです。
ママの言葉を額面通りにひとつひとつ受け取って、本人なりに誠実にまじめに返していることがあります。また、頭の回転の速さと衝動性の強さが裏目に出ていることがあります。
ニュアンスであいてのいわんとすることを察し、自分で考えられるようにするのではなく、“こういう時にはこんなふうに返す”というパターンを多く覚えさせてあげられるといいですね。同じような内容でも、シーンや単語が少しでも違うと応用するのが苦手だったりしますが、そのかわり、記憶力がいいことも多いのできっとたくさん覚えられると思います。
ママは大変ですが、子どもの持って生まれた性質の知識を少しでも取り入れると、「悪気はないんだ、こういう子なんだ」と、ニュアンスで伝えてるんだということをわかってもらおうとしていた自分の気持ちにあきらめがついて少し楽になるかなと思います。

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