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第79回  好奇心を育てて勉強に勢いをつける

“好奇心を育てて勉強に勢いをつける”という見出しを見ると、まるで“知的好奇心をつけると勉強が好きになる!!”ということを言っていると思うかもしれません。

そんな簡単なことではありませんがなぜだろうどうしてだろうと思う気持ちが育っていると勉強に取り組みやすいですね。新しいことや今まで経験や体験をしていないことに興味や感心を持ったり、意欲的になってきた経験とそれを満たした快感が自然と原動力になります。

勉強に集中しだすと自分が気づいていない癖が現れます。「ん?なぜだ?ん?どうしてだ?」

そして、好奇心を育てると感動があるのです。「あーなるほど~!!」と。勉強はあんまり好きじゃないなぁと思っていても、たくさんの好奇心を満たしてきた子は感動を感じやすい脳になっているんです。知識を取り入れたとき、問題が解けたときに、好奇心を満たしてきたときの快感が蘇ります。些細なことでも感動をし、楽しい嬉しいと言った喜びの感情が湧きます。こどもの頃、たくさん遊んでたくさんの経験や体験をしてきた兄弟がいました。二人は中学三年生まで塾に行ったことがありませんでした。長男が中学三年生のときに新しく開講した塾の“春の体験入学”という桜柄の可愛い新聞についてきた広告を見た母親がいつものように、「一週間行ってみる?」と声をかけました。初めての塾の日、その子は母親に22時終了なのに21時終了と間違えて伝えていました。そして母親は21時にはお迎えに来ていたのに1時間待たされたのですが、その子は「ごめんね!遅くなっちゃった!」と言うこともなく、とてもすっきりした顔で出てきました。「お待たせ!!」楽しくて夢中になりすぎていて22時になっていたことも一時間長く勉強していたことにも、母親に言われるまで気づかなかったそうです。帰りの車の中でその子はこう言いました。「母ちゃん、僕、通いたい。頭の中で、すいすいスポンジが水をどんどん吸収していく感じがした」と興奮して言いました。弟のほうは中学三年生のときに広告に載っていた“夏の体験入学”で、似たような感覚を味わいました。初日の車の中で、ほ~ぉと感動した様子で「頭の中にピーンピーンって電気が走るような、次々と光がつくような感じがした」と驚きを話し、「(塾に)行くわ」と言いました。

好奇心を育てておくと、五感が敏感になり、反応を全身感覚で感じ、どんなことにも“感動”を持つ体質になるのです。

小さいころから、好奇心を育てていないと自分自身で興味を持ったり、探求しようとしたり、学びに行こう、知ろうという意欲を持つのは難しいです。好奇心を満たす経験をしてこなかった子どもは、無関心で無感動なことが多いです。そして勉強にも無気力です。

ですが、子どもとの時間を多く共有し、子どもに好奇心を持たそうとするのではなく、大人自身が好奇心いっぱいにはしゃいで子どもを“楽しい”に巻き込んでいくことで、子どもは、好奇心を持つ感覚を取り戻すことができます。

①毎日一緒にいる楽しい時間を多く作る

人は自分のために時間を割いてくれ、自分と一緒に多くの時間を過ごしてもらうと安心感を感じ、愛情で満たされます。愛情で満たされると素直な気持ちになれます。

②親自身が“喜び”と“感動”を豊かに表現する

人は一緒にいる人間の表現の仕方から影響を受けやすいです。

「うわぁ、すごい!」「うわぁ!楽しい!」「うわぁ面白い!」そんなふうに無邪気に明るく、喜び+楽しむ+感動を大きくわかりやすく、言葉に出して表現するように務めましょう。

③親自身が興味関心をいろんなものに持つことを表現する

人は一緒にいて楽しい人と感情を共有したいと思います。一緒にいる人と同じような気持ちになります。親自身が子どもの前で「うわぁ、なんだろうこれ?・・」「ん!?なぜだなぜだ!?」「どうしたらそうなるんだろう??」などと、あらゆることに興味や疑問を持ち、考えてみたり、調べたりする様子をみせて下さい。

④「なぜ、なに、どうして?」に子どもを巻き込む

親の明るく無邪気な様子に少しずつ、興味を惹かれるようになってきています。

“なんかいいな”“なんだか楽しそう・・”そんな芽生えを持ちだすと子どもは親の様子を見て、ニコニコしだします。子どもの“仲間に入りたいな”の思いがみえたときがタイミングです。「あれ?」「ん?」「え?!」とまず、声で子どもの興味を親のほうに向けます。

そして、「ねぇねぇ、これみて。なぜ、こんな形しているんだろうね?」など、子どもに聞いてみます。子どもが「〇〇だからじゃない?」と答えたら、「なるほど!そうかぁ!」と否定をしたり、疑いを持ったりせずにそのまま素直に受け止めて下さい。

子どもが「わからない」とか、「さぁ、なぜだろう?」などと疑問を持ったときに、いったん、「ね、なぜだろうね」と受け止めてから、「よし!調べてみよう!」などと言って、楽しい方法で調べて下さい。例えば、その場でググるのではなく、せっかくだからと、図書館に行ってみるとか本屋さんに行くとか。子どもが“疑問を持つと、ワクワク(楽しいこと)がもれなくついてくる!”と感じるようにします。ですから、例えば、クローバーを見て、「ほんとに4つ葉のクローバーとかあるのかな?みたことある?」と聞いてみて「ない」と言ったら、「よし!公園に行こう!」などと言っておやつやジュース、そしてそれっぽく、レジャーシートを持って公園にGOです。四葉を見つけたら、しおりにするなどしてください。

そして必ず、「あー楽しかった。」と言います。眠る前にも「今日も、楽しかったね!またいろんなこと調べようね!楽しかったね!」と言います。「今日も」“も”です。

⑤好奇心を持つことがとても楽しい、調べること、知ることがとても楽しい、喜びと感動と心地よさがついてくることを学習し、1カ月半以上経ってから、ほんの少し、勉強にも引っ張っておきます。

親から出しゃばってはいけません。子どもがもしも、勉強がわからない様子だったら、すぐに教えるのではなくて、「う~ん・・」と考えるふりをして、子どもができている問題を指さして、「これはどうやって解いたの?」「先生はどうやって教えてくれたの?」と聞きます。

子どもが説明をしてくれたら「へー!なるほど!楽しいね!」「そうなんだぁ!面白いね!」とまずは子どもに対して、尊敬をしたように驚きをみせてから「じゃあ、これはどうやって解こうとしてたの?」と聞きます。この流れでだいたい思い出したりしてくれていますが、もしも子どもが「わからない」と答えたら、「そっか!じゃあ、一緒に調べよ!」と言って教科書を開き、子どもが答えを自分が見出したように演出します。そして、答えを見つけた子どもに「うわぁすごい!かーしこい!」と驚いて、目を合わせて喜んでください。

絶対に知ったかぶりをしたり、上から目線にならないように、あくまで子どもが主役であることを忘れないでください。尊敬なんてされなくてもいいのです。

この流れをやっていると、

①「なぜだろう?どうしてだろう?」と考えるようになります

②疑問を知る方法を探ろうとします

③答えを導き出す行動をします

④集中します

⑤わかるまで粘ります

⑥知ったときの爽快感と感動を手に入れます

⑦知識と自信を手に入れます

⑧自己効力感が増し、さらなる好奇心を満たそうといろいろなことに興味を持つようになります

好奇心を持てない子どもの理由

①褒められる経験が少なく、自分に自信がない

②親が過干渉などで口うるさく毎日が楽しくない

③習い事や親に決まられたスケジュールで忙しい

④親になにごとも管理されていて、自由がない

⑤何か行動を起こすと「そんなことするからこうなるでしょ!?」「どうしてそんなことするのよ!?」などと怒られてきた

⑥「だから〇〇っていったでしょ?」「それは違うよ!」などと自分の言動はたいてい否定されてきた

⑦皮肉や嫌み、悪い冗談などが家庭内で多く、恥をかかされると思っている

⑧家族が何事にも覇気がなく、無関心あるいは会話が少なかった

⑨興味を持つ前になんでも与えられてきた

⑩何かを聞くと「うるさい」「後にして」「忙しい「だまっていうことをききなさい」などと邪魔にされてきた

⑪いつも「こうしなさい」「あーしなさい」と命令をされてきて自分で考えて行動をすることを許されてこなかった

⑫なんでもしてもらってきたので面倒くさいことは嫌い

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