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第83回  時間貧乏にさせない

子どもは自分が自分で自由に使える自分の時間をたっぷり持っていますか?

過去にこんな相談がありました。小学3年生。おかあさんが、「この子、エネルギーが有り余りすぎて、兄弟にきつかったり、友達を蹴飛ばしたり・・。遊び足りてないと思って公園に連れていったり川遊び行ったりしてるんですけど」と言い、頻尿を直すために精神科にも通っていました。野球に、サッカー、スイミングに公文、ピアノと毎日習い事があります。チックも出ていて目をぱちぱちします。私は「症状より、表情を見てください」と言いました。「公園も釣りもいりません。習い事は仕方ないので後で話し合わせてもらうことにして、まずは、たっぷりゴロゴロ暇をさせてあげてください」とお話しをしました。

ステージママを頑張っているママもいろんなところに連れまわしてくれる、おじいちゃんも

「時間を無駄にしてほしくない」と渋りましたが、実践してもらって一週間ですべて解決しました。子どもですから、親がおぜん立てしなくても、暇で退屈な時間と干渉されない安心感といつでも帰れる安全な家庭さえあれば、エネルギーはいくらでも放出します。親がエゴのために子どもの時間を自分の時間のように使おうとするから、子どもは自分の世界を自分で築けずに、がんじがらめで拘束されているような心理状態になり、心も体もへとへとに疲れ果ててしまって自分で自分の人生を構成することができなくなるのです。暇な時間がないと脳はどんどん傷ついてしまいます。子どもは暇な時間に頭の中を整理をし、脳の修復をし、想像力を磨きます。未来をイメージする想像力を養いつつ、空想し、その空想を実現すべくイメージをまた脹らませるのです。この繰り返しが自己実現に向けて子どもを行動へと歩ませていくのです。

暇な時間に未来のことばかり考えているわけではありません。過去のことも考えます。過去にあった出来事を脳内で自己反省会をしはじめます。「あんなことあったなぁ、こんなことあったなぁ、楽しかったなぁ」が未来へのビジョンの糧となります。過去の成功体験を“今の自分ならもっとこんなことができる”と脹らませ、さらなる大きな成功へと過去の思い出が導きます。

「あれは失敗したなぁ、あれはこうしたらよかったなぁ、あれはどうしたらよかったんだ?」などの苦い経験や後悔や懺悔がこの先に起こるかも失敗の予防となります。いかに損害を回避できるかをイメージするとともに、“こういう流れになると失敗する”という危機管理能力のアンテナを敏感にさせます。時間がないと過去を振り返り、向き合い、考えるということができないので、同じ失敗を繰り返したり、ただの嫌悪の感覚だけが残ってしまったり、毎日、親に決められたノルマを流れ作業のようにひたすらこなすだけで自分の過去と今と未来で会話することなく、惰性で過ごし、時間に追われる毎日に疲れ果てて、せっかくの成功体験は有意義に使えずに使い捨てになってしまいます。

人は心に余裕がないと人生を豊かに生きられません。心に余裕を持つためには愛してくれている存在があることと、ある程度の義務とお金と時間が必要です。

自分が自分で自由に使える時間がないと、人は“なにか”に振り回され、“自分”を生きられなくなるのです。

✖「ゴロゴロしていちゃダメ!」〇「ごゆっくり~」

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