ブログ

Blog

第84回  高得点へのご褒美

子どもから「〇点以上取ったら、〇〇買ってくれるっていうから頑張るんだ」という言葉を本当によく聞きます。みなさんにその方法は次からはやめて下さいとお願いしています。

「〇〇買ってあげる」と言われて、その瞬間、ぱぁっと顔が晴れて、「うん!頑張る!」となりますから親も効果的に感じるし、子どもも、物を買ってもらうというやる気に火をつけてもらうことで勉強しよう、勉強ができるようになりたいとそのご褒美に依存して、勉強を頑張ろうとしますが、まず取り組み始めたときは、問題は難しいからやりたくないし、勉強を長時間する集中力も続かないし、遊びたい、眠たいのを我慢する忍耐力も持たないし、・・で大きな壁にぶつかります。すいすいこなせばいいという作業ではないのです。頭をつかって考えて、記憶しての繰り返しです。肩も凝ります。疲れます。やる気に着火してもらったものの、急速に嫌な気分になります。“あー無理だ”“あーやりたくなーい”そんな気持ちで継続していくことに疑問を持ち始めます。“これって頑張っても結果がでないと買ってもらえないから損するんじゃない?”。子どもは“ご褒美が手に入らなくても、いい点が取れたら自分のためになって得だよ、それにもしかしたらご褒美が手に入って、いい点も取れて一石二鳥じゃない!”なんて発想にはなりません。人に“いい点が取れたらご褒美あげる”と言われると、無意識に二つの思いが浮かびます、“もしも頑張ったのを見られていてご褒美を手にできなかったら、頭が悪い子と認定されて恥ずかしい”“もしも頑張っても、ご褒美が手に入らないし、点数も上がらないしだったらひどく傷つく”そんな思いがやりたくない気持ちのいいわけになります。“だから初めから頑張らないでおこう”。恥をかいたり、ガッカリしたり傷ついたりすることから心を守るためと、難しくて面倒なことから逃げるための合理化した自分への理屈です。そんな無駄な心の動きが物で釣ってこられた子達に芽生えるようになります。物で釣られて効果があった子は、そもそもそんなご褒美性をしなくても、やります。またご褒美で動けることは、単純作業で頭をつかわなくていいこと、集中力のいらないこと、短時間でできること、結果のないこと、優勝劣敗がないこと、好きでも嫌いでもどちらでもないことか、好きなこと、得意なことです。

高得点のご褒美は高得点がとれたことそのものがその子のご褒美となるにつきます。

親がご褒美をあげたいのであれば、たくさん尊敬してあげて下さい。

そのときだけではなくずっとその凄さを語り草にしてあげていってください。

そしてそれをマイナスにしない方法は、そのほかのこともしっかりと認め褒めること、

ほかのことをくさしたり、否定や批判をしないことです。

もしも子どもから、「いい点をとったらご褒美くれる?」と聞かれたら、「いい点を取ってもとらなくてもご褒美はない」と言い切ってください。勉強は自分のためにするもので、親のためにしてあげるものではありません。親から見て、勉強は“子どもにしていただくもの”ではありません。「じゃあ、頑張らなくてもいいの?」と言ってくる子どもからの脅しには「いい点をとったらすごくママは嬉しいけれど、頑張らなくちゃいけないときには頑張らなくちゃいけないものだよ。勉強は“してあげる”ものじゃないよ。勉強は“する”ものだよ」と言ってください。もしも、「そんなんじゃないのに(自分を奮起させるために頑張る理由が欲しかっただけなのに)」と言って来たら、「ご褒美ってなにか欲しいものがあるの?」と聞いて、子どもが本当に欲しいものであって、親としてそれが普段でも買ってあげるものなら、「じゃあ、買いに行こう」または「じゃ、試験終わったら買いに行こう」「じゃあ、誕生日にプレゼントするね!」などと高得点に関わらず、購入を約束してください。高得点じゃないと買ってあげる気にならないものや条件であれば、買わないの一択です。「そっかぁ、その高得点であるなしに関わらず、そのお願いは聞けないなぁ」と言ってください。もしも、その先、例えば、「高校生になったら」などであれば、「高校生になったら、考えるね。今はそのお願いは聞けないよ」と時期を「そのときにまた考える」という言い方で、伝えてあげて下さい。長期先の未来の約束は、しないほうが無難です。そして、「~したら」の交換条件はなしです。

「ご褒美がないと頑張れない」と脅されても、屈しないでください。子どもの能力を信じます。「ううん、〇〇ちゃんは頑張れるよ!大丈夫!頑張るよ~!」と暗示をかけてあげて下さい。高得点は心の中がフラットで何にもない状態から、「やるか」「やるしかないか」と取り組み、何に負荷をかけられることもなく、追い立てられることもなく、自分との戦いです。やり始めて数十分後から集中力が出てきますが、長時間続けるには数カ月、投げ出したい自分と闘い続けねばなりません。その間にテストがあって、最初のテストで、雀の涙ほどの、自分の頑張りには見合わない程度の加点があるか、それとも、ないか・・ですが、3~4カ月で子どもが勉強をしていることの手ごたえを感じるようになってきて、半年ほどから少し、勉強が辛くなくなってきたと同時にぐんと成績は伸びます。またどこかで壁にぶつかるかもしれませんがそのときが運命の分かれ道。親は焦って、また子どもをご褒美で操作しようとします。それをしてしまうと終わりです。がたがたとペースが崩れてきます。子どもの“親への甘え”を誘発し、心の中で責任転嫁が起こります。子どもが勉強の壁にぶつかったときは、温かい家庭と温かい笑顔を提供して、子どもを見守り、学校の先生や塾の先生を信頼してお任せするか、子どもにばれないようにこっそり相談をすることがベストです。

✖「〇点とったら、〇〇買ってあげる」 〇「いい点数は頑張った自分へのご褒美だね!」

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ