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第87回  宿題への声掛け

ママとしては帰ってから宿題をすませ、時間割りを合わせてくれるとゆっくりして落ち着けますよね。でも子どもにしてみたら学校から帰ってきてすぐに宿題というのは、大人が、仕事から帰ってきたらすぐにやり残した仕事をしろと言われているようなもので、なかなかできるものではありません。家に帰ったら、気持ちがホッとするものです。そしてそれはありがたいことなのです。それでも、「帰ったら5分でも机の前に座って勉強しないと落ち着かないという子にしたい」というママもいます。まるで勉強に憑りつかれた強迫観念の強い神経質な状態は子どもらしいとはいえず、私は好ましく思いませんが、それでも習慣にしていくことはできます。だからといって決して進んでやる子が好んでやっているわけではありません。いいこだからちゃんとやるのです。ですから、そのことはきちんと認めて当たり前のように思わずに、子どものそういう姿に感謝を忘れないようにして下さい。また、前述に“いいこだからちゃんとやる”と書きましたが、“いいこじゃないからやらない”わけではありません。普通の反応です。いいこも、すぐにやろうとしない子も、それが“ワクワクすること”ならやります。大人も同じ。仕事が“ワクワクすること”ならバリバリやります。今、嫌な仕事でも頑張ってやるのは、家族のため、 生活のためです。子どもにはまだ勉強の大切さはわかりませんから、どうせやらなくちゃいけないことなんだから先にチャッチャと済ませておけばいいのにという理屈は通用しません。ですから、自分が帰ってから、少しだけ残っている仕事をするときに、“バリバリ”やる気になるときはどんなときかを考えれば子どもにどう接すればいいのヒントがみえてくると思います。

宿題をさせるときの心得

①宿題で賢くさせようなんて思わない

宿題をしたぐらいで勉強ができる子にはなりません。覚えさせよう、学習させようと宿題に力を入れても労力の割に、身につくことが見合わないうえに、勉強が嫌いになります。

②完璧を求めない

もっと宿題に拒絶反応が出るようになります。ストレスが強くなって、宿題が気になるようになり、授業そのものに嫌気を感じるようになります。

③やればOK、賢い子

学校から帰ってきて、さらにまた家で勉強をするなんてとってもお利巧で賢い子です。“出された宿題はやる、やるべきことをやる”は大事なことですが、だからといって“当たり前”ではありません。“しかたなしでもやる”という行動、“あー面倒くさい”と思う気持ちを我慢して“やる”ことはとても立派なことです。“やるべきことをやる”、やれる子は本当にいい子。どんな形でも、格闘の末であっても、宿題を終えたら必ず認めてねぎらってください。

〇宿題をさせるには

子どもがしないことが決定するまで待っていてほしいなと思います。

何にも言わずに気持ちよく過ごし、寝る時間まで“宿題”の言葉を言わなければどうなりますか?

①どこかの時点で、「まだ宿題してな~い」と白状する

②眠る30分以上前から宿題を始める

③眠る直前になって宿題を始める

④そのまま宿題をせずに眠って朝になって動揺して慌てて宿題をする

⑤そのまま宿題をせずに眠ってそのまま宿題をしないまま、学校に行く

①について

「偉~い。自分で言うなんて」とニコニコして喜んでそのまま。

子どもが始めたら「偉い!!賢い!!」と褒める。勉強している途中も時々“つぶやき褒め”をする。※つぶやきボメ・・「偉いなぁ・・おりこうだなぁ・・」とためて味わってつぶやく。眠る前に「〇くんは言わなくてもする子だね。お利巧だね」と優しく言って気持ちよく「おやすみ」をする。

②について

「えらーい!賢―い!」と言って、以下、①と同じ。

③「あらあら」と笑って「眠いのに偉いね!」といって見守る。以下、①と同じ。

④「あらあら」といって見守る。時間は気になるだろうけれど、ママは動揺することなく落ち着いた様子で見守る。宿題ができて学校に行こうとしたら「偉かったね!○君は本当に偉いよ!」とみとめる。そして見送る。

もしも、宿題ができてない、遅刻するなどと泣き出したら、「あらあら、どうする?」と言って落ち着いてきく。「学校を休む」と言ったら「それはできないな。」とだけ返す。「じゃあどうするんだよ」と言って来たら「どうする?」と聞き返す。「宿題をしていないといけない」と言ったら「じゃあどうする?」とまた返す。自分から「宿題をする」と言い出すのを待つ。

「宿題してから行く」と言ったら「わかった!」と言って宿題を待つ。親が「遅刻する?」とか「休む?」とか「しないでいく?」などいちいち自分から先に言わない。

「学校の先生に言わなきゃ」などと子どもに言わない。学校に連絡を入れるなら、子どもに隠れて言う。宿題が終わったら、一緒に歩いて学校に行きます。「宿題をしてなかったら車で送ってもらえて楽ができた」ではだめなのです。いいことがあってはいけません。

「宿題をしないでいく」と言ったら「わかった!」というだけです。

泣きじゃくっていたら、落ち着くまで根気よく黙って待っていてください。必ずどこかの時点で泣くのが治まります。そのときに優しく「どうしようか?」と聞きます。しばらく待って答えが出なかったら「いち、遅刻をするけど宿題をしてから、ママと一緒に歩いて学校に行く。に、宿題をせずに学校に行く。さぁどっち?」と右手のひらがいち、左手のひらがにとして子どもの前に手のひらを出して、ハイタッチさせます。

子どもがハイタッチをしたら、「よ~し、おりこう!じゃあそうしよう!」といって選んだとおりにします。

⑤そのまま、普通に送り出して1週間様子を見て下さい。

それぞれ、1週間様子を見ます。

そして不都合を感じるところを矯正していきます。

①は問題を感じません。そのまま自主性を見守ってあげることがベストだと思います。

②は、できればそのまま見守ってあげてほしいですが、どうしても気になるのでしたら、「あのね、ちゃんと自分から進んで宿題するの、えらいなぁと思う。それなのに悪いんだけど、ママがどうしても気になっちゃうから、〇時くらいには始めてほしいなと思うんだけどどうかな?」と交渉してみましょう。ママの希望が高すぎるとそのままガタガタと崩れ、自分から宿題をする子にはならなくなります。一度、頑張ってやってきたことを口出しされ、再度崩れを起こすと次はもっと修復が難しくなることを心得ておいてください。

③は眠る前だと寝る時間が遅くなり、心配ですよね。ですからそのことを素直に話します。「ママね、〇君が眠いのに自分から進んで宿題するの立派だなぁといつも思っているの。だけど、睡眠時間が少ないとママは心配で、〇時には「お休み~」って言って眠って欲しいから、もう少し、宿題を始める時間を早くしてくれる?」とお話ししましょう。できれば数日、様子を見てほしいですが、子どもが「わかった!」と言ったら「そう!ありがとう!何時までには始める?」と聞いて「〇時!」と言ったら「わかった!ありがとう!」と言いましょう。それで様子を見ます。実践につながらなくても1週間様子を見て下さい。

④と⑤の場合も一週間~10日は様子を見ます。そして、変化が見られたら、もう少し、様子を見ます。改善の様子が全く見られなかったら、「あのね、1週間くらい、ママはなんにも言わずに様子を見ていたんだけど、今のままだとだめだと思うの。〇君はどう思う?」と聞いて、「ダメだと思う」と言ったら「じゃあどうしようか?」と子どもを主役に話し合いをして下さい。高い理想を掲げないでください。

子どもが「宿題を早くやる」と言ったら必ず、「ありがとう!ママ嬉しいわ」と言ってください。宿題は、“やっていただくものではない”ですが、“やってくれたら安心で嬉しい”ですから、素直に感謝の気持ちを持って「ありがとう」です。

③のながれで時間を決めて様子を見ていきます。

〇上記の自主性を育てる方法をとらずに宿題をさせるにあたって

(時間を決めた場合には、下記の③からを参考に応用してください。)

嫌な気分になれば誰だってただでさえ面倒なことをしたくありません。

ですから、媚びるわけでもなく、ゴマをするわけでもなく、気持ちのいい居心地のいい雰囲気を心がけます。“あなたを信じてるよ”のスタンスです。

①学校から帰ってきたら気持ちよく、「おかえり!」を言う。子どもが先に帰ってきていたら「ただいま!」を気持ちよく言う。

②30分以上はゆっくりさせてやる。

③子どもがまったく動かなければ、「そろそろ、宿題か、時間割かしておこうかー」と優しくゆったりと声をかけます。

④動かなければ数十分待ちます。そして「そろそろするよ~」と声をかけます。

ゲームなど何かをしていたら、譲歩して、「何時までに始める」と決めて下さい。

⑤それでも動かなければ、「はーい!やりまーす!」とそばに行って一緒に宿題、または時間割りの用意を見守ります。

この時必ずニコニコしていることが大事です。数週間、そばについていて宿題を見守っていてあげて下さい。楽して人は動かせません。ですが労力をかけた分、必ず、子どもは変わります。労力を注いでいるときはイライラするかもしれませんが、手ごたえを感じ出すと今よりもさらに愛しくなります。

⓺宿題が1時間もあると毎日ずっと1時間付き添うことは忙しいママには酷なことです。

1日~3日は付き添いますが、そのあと、中抜けを少しずつしていきます。

「ママ、ちょっと〇〇だけしてくるね!5分くらいかな?すぐに戻ってくるからね!」などと言って、必ず、誤差、1分前後にしてください。最初の頃は1回で短時間。少しずつ、回数と時間を伸ばしていきます。ですが、調子に乗りすぎないように。

長くて、7~8分くらい、3回くらいまでです。最初と最後は必ずいるようにして、「できた!」を一緒に喜んでください。どんなに時間がかかっていても「早かったね~!頑張ったね~!」と褒めて下さい。ひねくれて「時間かかったよ」と子どもが言ったら「そう?こんだけあったら時間かかるのに早いよ~たいしたもんだ!」と言ってこどもを認めて下さい。

しっかり認めて褒めてをしていると、そのうち、ママが来る前に宿題を終わらせておいて驚かせようとしてきます。しっかり驚いてください。「えー!?もう終わったの!?すごーい!」です。そして次の日は「えー!?今日も!?ママ急いで戻ってきたのに‼!」と結構悔しがりながらとっても驚いて褒めてあげて下さい。

「こんなことずっと続けられないわ」と思うかもしれませんが、だんだんと子どもの自主性が育ってきて、習慣になってきます。数カ月もすればいつの間にかついてなくてもしているようになります。ですが、中だるみも出てきます。ですので、子どものお利巧に胡坐をかかず、たまに一緒について見守るようにして、宿題が終わったら、毎日毎日、「お疲れさま」を欠かさずに言って、たまに「〇君は偉いね。賢いね。本当にママは幸せだよ」とつぶやきボメをして下さい。

普段に一緒に何かをして遊んでいるととっても効果的です。

※話し合いは、問題が起こっているときや困っている最中にするのではなく、子どもの心の状態と時間に余裕があるときに切り出すこと

✖「早く済ませておかないと泣く羽目になるよ!?」〇「さぁ。そろそろしておこっか

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