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第92回 愛情は自己満足ではなく、伝わるように表現する

愛情は表現しないと伝わりません。

伝わるように表現しないといけないんです。ずっと前にテレビで、「迷惑カラス」の撃退に奮闘する女子高校生の鷹匠がこんなことを言っていました。「気位が高くて気難しい鷹との信頼関係を結ぶためにはたっぷり時間を費やし、自分本位の愛情ではなくて自分の愛情が鷹につたわるように世話をしないといけない」と。私は、“本当だ本当だ。本当にそうだ。これを講演で話をするときにつかわせてもらおう。とってもいい話だぁ・・”と感動しました。

自分の中では子どもはかけがえのない存在で大切に決まっているから、それを言葉に出してあえて言うことなんて気が付かないことも多いと思います。増して普段、穏やかに優しく接することができていたなら

自分の愛情は当然、子どもに伝えるまでもなく、伝わっているはずだと思いますよね。

はい、きっと伝わっていると思います。でも寂しいし、時々不安になるんです。

特に多いのが、ママが教育関係の仕事をしている子。「ママは私のこと、一番じゃないんだろうなとずっと思っていたし、今もそう思っている。嫌いじゃないだろうけど、私は自分がママの一番だと思ったことは一度もない!」ととてもよく言います。ママは自分に優しいけれど、子どもはそれだけでは満足できませんし、自己存在価値を感じることはできません。よって自己肯定感も育ちません。子どもはママにとっての特別な存在であることを求めます。唯一無二の誰にも負ない、ママにとっての一番大事な私であることを欲するのです。ママは一様に、「どうしてそんな当たり前のことがあの子にはわからないんだろう。」と言います。「時間がない分、特別によくしてきたつもりなのに。無理して授業参観も出てきたのに・・」ともいいます。

恋人同士をイメージしてみて下さい。女「愛してる?」男「わかっているだろう?愛してるよ」なんてドラマでよくみませんか?ドラマでなくても、こんなものです。人はわかっていても確認したい。はっきり確かめたい。言葉ははんこ。わかっているくせに「みんなに優しいんじゃないの?」とすね、言葉で聞きたがるのは、その証明が欲しいのです。「あなたが大好き。あなたが一番!」の証明です。「みんな好き。私は優しい性格なの」の博愛主義でママが自分のことをその他大勢と一緒ではだめなのです。「じゃあ、子どもならだれでもいいの?私じゃなくても、ママの子どもだったらそれでいいの?」とまた、寂しく空虚な気持ちになります。「面倒くさぁ位!」と言われる方もいらっしゃいますが、愛情とは、そう面倒くさいものなのです。でもそれを言えるのは自分が子どもに愛されている自信があるからこそ。ママだって愛情に温度差がある相手で自分のほうがより相手を思っているような気がすると、時々不安になったり、不満を感じたりするでしょう?子どもにしてみたら、そんな感じです。

いつも行動で示してくれていても、言葉で聞きたい。聞かなくても伝えてもらいたい。

「○君が大好きだよ!」「世界で一番大事!」「あなたといると楽しい」「○ちゃんといると元気が出る!」「あなたの存在そのものがママの宝物」とこんなふうに、毎日毎日、ご飯と同じように子どもに言葉を口にして、“あなたを誰よりも愛してる”の愛情を表現してあげて下さい。

すると前はベタベタしてきて、ママにとって困った子だった子どもでも、「もう聞いた~」「いっつも言ってるよ~」「わかってるって~」と言ってくるようになります。それでいいのです。

その頃には、いつのまにか、“困った子”が“優秀な子”になっています。前のことを忘れて、今の状態の子どもが当たり前になっているママたちは「子どもが“もういいって”っていうからあんまり言わないほうがいいでしょうか?」なんて言ってきますが、「子どもは本気で嫌がっていますか?」と聞くと「あ、そうではないです。笑っています」と気づかれます。「じゃあ、愛情表現はちゃんと言葉や手紙でマメに伝わるように伝えますが年齢に応じて、量は変えずに伝え方を大人に謙虚に、で、やっていきましょう」とお話ししてステップアップしていきます。

たくさんの子どもたちがこれで変わりました。ベタベタしなくなり、すねたりひねくれたりしなくなり、言うことをきくようになり、泣かなくなり、明るくなり、朝、学校に行く行かないでごねなくなり、学業も運動も、意欲的に取り組むようになって、ママは皆さん満面の笑顔になります。愛情は自己満足ではなく、“伝わるように”表現しなくてはいけないのです。

✖「嫌いになるよ!?」 ○「かけがえのない、ママの大事な子」

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