ブログ

Blog

第97回 子育ては小さいときには頭をつかい、思春期には手をかける

子どもが小さければちいさいほど、自分で何にもできないですから、目も離せないし、手もとてもかかりますね。お手伝いを手伝いたがるけれど、手伝ってもらうとかえって仕事が増えてしまい、時間も倍かかります。でも思春期になると、もう、体はママと同じくらいになり、自分で何でもできるようになりますから、つい、「あれしてくれない?これしておいて」とお手伝いを頼むことも多くなってきます。

〇ですが、“子育て”としてみると、逆です。

小さい時には頭を使い(労力)、何でも自分でさせるようにして、一見、手をかけずに育てます。

小さいときは、“手抜き”で、思春期は“手をかけて”あげてください。

小さいときは手間がかかるけれど、できないことこそ、手はかけずに、“目でしっかり追い”、“言葉がけをしっかり”して、できないからこそ、自分でやりたい気持ちの芽を摘まずに、できないことに挑戦させてあげて下さい。親がやってしまえば、あっという間に終えることでも、小さい子にさせるとかえって手間がかかりますし、させるためには小さい子ができるレベルに落として準備が必要で面倒かもしれませんが工夫をする労力を惜しまないことで、子どもが大きくなったときに楽ができます。子どもが自分で考え、自分で選択し、自分で行動するように、ママはあの手この手を頭をフル回転させて考え、子どもの自立性と能力を高めていきます。

中学生になったら、小さいときには自分でするように繰り返し言ってきたことでも、子どもが疲れてぐったりして帰ってきたら、小言は言わずに、ほんの少し、手伝い、あるいは、やっておいてあげます。思春期になってくると、どの子も、自分の気持ちや自分が傷付くことには敏感になる分、人の気持ちには鈍感になりやすく、人間関係も難しくなってきて、子どもが学校で感じるストレスも強くなってきます。男の子ももちろんですが、特に女の子は独特の暗黙のルールが多く、より疲れます。中学生では部活に勉強にとストレスがいっぱいです。少々の怠惰は大目に見て、暴言や乱暴な態度以外は、静かに見守ってあげることを基本としてかかわっていきます。

そして、成長とともに、こちらから話しかける言葉数は減らしていきます。子どもから話してくる分にはしっかり受け止め、喜んで耳を傾け、うなづきと相づちと微笑みで聴きます。

思春期のストレス“脳内ホルモンの関係で感情が不安定になりやすい友達関係・部活動

”に加えて、時間もなく、忙しい生活を送るようになる時期➡生活のサポートをすることで忙しさの軽減と、干渉をしないことで心の休息をとらせてあげる。

例・小学生のときはランドセルを自分で自分の部屋に持っていくようにさせていた。

中学生になって、玄関にカバンなどが置いてあったら、一声くらいはかけるけれど、そのあと持っていってなかったら、①子どもの部屋の前に置いておく②二階に部屋があるなら、階段に置いておく③とても、邪魔になるのであれば子どもの部屋に入らずに扉を開けたすぐ入り口にそっと置いておく

例・小学生のときはご飯を一緒に食べ、お風呂に入るタイミングなどのタイムスケジュールを守らせていた

中学生になったら、一緒にご飯を食べなくても、ラップをかけるなどして、冷蔵庫にいれ、自分で好きにさせる。寝る時間の最低限は譲らないが、お風呂は好きなタイミングに入らせるようにし、生活のタイムスケジュールを干渉しない。ガスなどがもったいなけれが、ガスを切っておくか、時間を決めてそのときに入らなければ、シャワーにするなどのルールにして柔軟に対応する。

例 小学生のときは自分で自分の洗濯物をたたませていた

中学生になったら、たたむ時間もないので、平日はたたんであげて自分でタンスに入れさせるなど少し手伝う。または休みの日にするように言い、口うるさく言わないなど。

〇人を育てるという意図から見た、子どもの家事やお手伝い

大人だったら、当たり前のようにできることや、とても簡単なこと、知っていて当然のようなことも、小さい子にとっては、できないことや、サポートがないと難しいこと、知らないことばかりで、毎日が刺激と困惑にあふれています。小さい頃は、「はい!」とお返事をするだけでも、自分で台所にお茶碗を運んでも、「偉いね~」と大人から褒められることができたのに、大きくなるにつれ、“できないこと”のハードルが高くなってきます。できることが当たり前になってきてしまって“できた!”と成功体験を感じられることも、“すごいね!よくできるね!”と人に褒められることも、少なくなってきます。人は、家族以外の人間にも褒められないと自信は育ちません。家族から褒められないと、愛情を感じられずに心の豊かさを持てず、家族以外の人間に褒められないと、心が満たされないのです。思春期をうまく乗り越えさせるためには、家族にも褒められ、家族以外の人間にも褒められた多くの体験が必要になります。そして思春期に培った経験がまた大人になる壁を乗り越えさせていくのです。ですから、思春期になる前の褒められるハードルが低いうちに、“自分はできるという手ごたえ”と“親以外にも褒めてもらう機会”を演出していきます。

小さい頃に親がなんでも子どもが考える前に口を出し、子どもにさせることなく親がやってしまい、こういった経験が乏しいと、“もうちょっと頑張れば、もうちょっと我慢すれば、もうちょっと勇気を出せば、もうちょっともうちょっとのところであきらめてしまう、大きな失敗もしないが成功もしない”という生き方を選択しやすくなります。

家族以外に褒められるように育てるためには・・小さいときほど手をかけずに時間と労力をかける。お手伝いは未来のための訓練。失敗して時間も労力もかかりますが、邪魔にせず手伝ってもらいましょう。

小さい頃は何でもやりたい時期・小学生はたくさん褒められると調子に乗れる時期➡

できなかったことができるようになった喜びと、大好きなママと同じことをしている楽しさ、ちょっとおとなになったようないい気分の新鮮さを感じられているうちは、“やりたい”という気持ちを受けとめて、やらせてあげる。

長い目で自分のことを自分で気長にゆったりとした気持ちでやらせきる 完成度にはこだわらない

〇思春期の子の取り扱い方

間合いをはかります。ある程度の距離感をとって見守り体制でいること。

日常生活で意識してもらいたいこと 大きく3つ。

1・思春期の子に細かい小言を言わないことです。しつけはもう、小学校を卒業と同時に終わっています。家庭での少々のだらしなさは大目に見る事。こどものころは例えば靴が脱ぎ散らかしてあったら、繰り返し、繰り返し根気よくそのつど、「靴、そろえてきてくれる?」と言いますが、この時期はもうわかっているはずですから、3回に一回ぐらい、お願いの形で「これ、片付けてもらえる?」とか「もう少し優しいとの閉め方してくれる?」などで十分です。大人と子供のはざまのモラトリアムの時期です。これは大人になりきるまでの猶予期間です。突っぱねたかと思うと急に甘えてきたりします。挑戦的だったり反抗的だったり傲慢だったりします。でも、その言動に振り回されずに手のひらで遊ばせてあげるくらいのつもりで、離れていったときは温かく見守り、甘えてきたときはしっかりと受け止めてあげましょう。「調子のいい時ばっかり」なんて言わずにわざと見逃し、そういうこどもの状態を気が付かないふりをします。

ただし、ブレてはいけないことがあります。

言葉遣いにはきちんと返しましょう。例えば母親である自分に「おい!」などと言ったら「おいっていう言い方はやめてね」と静かに優しく言います。母親である自分の前で父親に良くない言葉遣いをしたら、父親がいないところで「おとうさんに、おいとか、お前とかあんな言い方はしちゃいけない」と毅然と厳しくはっきり言います。目の前で言わないのは父親とその子のプライドを大事にするためです。「あんな言葉は」とか「ああいう言い方を」など、言葉を省略せずに具体的に子どもが言った言葉遣いをそのままつかって、子どもに“自分がどんな言い方をしたか”がわかるように、子どもの耳に返品して下さい。

2・おしゃれに夢中になるときです。「かっこつけて」などと絶対に言わずに見守ってあげる。

でも、気を付けてほしいのは、無理して友達になろうとか、理解のある親と思ってもらいたい、若くいたいなどさまざまな思いがあるかもしれませんが、異性関係に関してはこちらから「恋人いるの?好きな子いるの?」などとふらないようにしてください。あえて意識させることもないのです。親子だからこそのプライバシーを守るためのウソや秘密も大事なこともあると頭を柔軟に構えて、もし、ごまかされても、スルーしていてください。

3・中学生に対して叱るとき、小学校の時だったら、良くないことに対して「なぜいけないか」を教える必要はありますが、中学校だったらわかっていることがほとんどですから、自分がとっている行動、お行儀が悪くなっていることに気づかせてあげられるようにお話しをします。「どうしてそんなことをしたの?」など問いかけることがあると思いますが頭ごなしに「どうしてそんなことをしたの!?」「なぜ、そんなことをしたの!?」と言わない。これは質問ではなく、責めていることになります。

心の中に次にいうセリフがすでに用意されている状態です。「だめでしょ!?そんなことしていいと思っているの!?」これはとっちめてやろうという気持ちが隠されています。これではこじれるばかりです。かならず、心の中のスイッチを冷静さに入れて「どうしてそんなことをしたのか話してみて」と冷静に静かで落ち着いた声で言いましょう。

ですが、大切なことは、“何か起きたときにどう対処するかが重要なのではなくて、子供と過ごす毎日をどうかかわるか”が一番重要です。

小学校の頃と同じかかわり方をしていると特有の「うざい」と言う感覚から関係性が悪化します。

中学生になると、他人のことはとても癇に障ったりするのに自分のことは客観的にみることができていなくて不平不満でイライラしやすい年ごろです。脳内ホルモンのバランスが乱れて訳もなくイライラしたり、不安になったり、感情コントロールが難しくなる年ごろ。だから生理現象ととらえ、注意することと、それによって得られる効果を天秤にかけた結果、こじらせるばかりで、メリットがないと判断したなら、「見逃す」ことも大切です。

中学生
小学生のころとはかかわり方を変えていかねばなりません
間合いを取り、干渉をさらに最小限に!

年齢に合わせて関わり方を
変えていく必要がある
小学校の時までなら「なぜいけないか」を教える必要はある

しかし、中学生はマナー・モラル、道徳・善悪はおおよそわかっていることがほとんど

セリフを極限まで短くし、自分がとっている行動に気づきを持たせることを優先する

わかっていても、自分がしている行動に気づいていないことは多い

✖ちいさいとき「ママがやるから」思春期「あれ、やっておいてね」

〇ちいさいとき「〇ちゃんがやってみよっか?」思春期「ママ、やっておくよ!」

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ