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第100回  その褒め言葉、危険かも!?

褒めて育てるのはとってもいいことです。大人になるとだんだん褒めてもらうこともすくなくなってきますが、子どもの頃はたくさん褒めてもらえます。ですが、良いことだけ褒めるなど限定した褒め方を続けていると思わぬ落とし穴が待ち受けていることがあります。

例 容姿端麗な子

「美人だね!将来はモデルだね!」などといつどこに行っても、常に褒めてもらえる➡いつのまにか『美人』ただそれだけがその子のアイデンティティとなり、年齢に伴う容姿の変化に過敏になるようになってしまう

例 スポーツがよくできる子

「将来はプロだ!オリンピックだ!」と友達や周りの親からも羨望のまなざしで見られ続ける。しかし成長に従い体格差が出てきたり、活躍の場が広がることでセンスの限界を感じ苦しむようになる。

例 勉強ができる子

「神童だ!東大だ!」と期待される。ですが他の子達も習い事を始め出すと学力が数字でシビアに表れるようになる。

限定された褒め言葉によって自信となった長所は、その子のアイデンティティそのものとなり、その長所が人と差をつけて優れていないといけなくなってきます。本人にとって平凡であることは存在そのものの否定を意味するようになってしまいます。ですが、いつまでも、そのステージで一等賞をとり続ける事ができません。なぜなら、大きくなるにつれて、自分の変化、周りの人たちの変化、ステージの変化があるからです。能力の限界を認めざるを得なくなったとき、人より優れているといった自負を手放さざるを得なくなったとき、“自分の存在価値はない”と極端な思い込みから卑屈になってしまいます。子どもの成長には、家族と家族以外の人にも褒められることが必要ですから、褒められることは、大切な心のビタミンですが、長所を特化して褒めることに集中せずに、『できることもできないことも』『やっててもやってなくても』ぜんぶをひっくるめて、温かい目と笑顔を向けていること『どんな小さなことも些細なことも差別なく同じように』たくさん褒めることを忘れないことが重要です。

容姿端麗とは言えなくても、器用とは言えなくても、全問不正解であったとしても、同じ愛情のスタンスを保ち、それが伝わるように表現していることを意識します。「〇ちゃんはこんな子だけど、あなたはこんな子」が褒め言葉だとしても比較はナシです。過剰なプレッシャーを感じている子の自己卑下につられて、努力を促した、り励ますのもナシです。「そう?」「あ、そうなんだ」とあっけらかんとサラッと流すことをお勧めします。長所を一つ失うことくらい『どうってことないこと』『なんでもないこと』といった『確固たる己への自信』を持たせてあげられるように、子どもの存在そのものを重要視する言葉がけと接し方を伝わるように表現していってください。

✖「〇ちゃんは、〇〇すごいね!」 〇「〇ちゃんは、〇〇すごいね!」

※限定言葉は、伸びしろがあるうちは有効ですが、行き詰ったときに、挫折しやすくなります。

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