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第104回   その注意の仕方、危険かも!?

子どもの幸せを願って健全に育てるためには、いけないことや、安全に配慮することを教えるのはとても大切なことです。そのときに、“注意をする”ことが必要となってきますが、この注意の仕方によって、害も、発生させてしまうことがあります。

〇害が発生する注意

①「〇〇さんに怒られるよ!」は道徳観に歪みが生じる

例 「触るとお父さんに怒られるよ」(「そんなことしたら鬼から電話がかかってくるよ」「おまわりさんに怒られるよ」など)

1・「触る」という行為がダメなわけで「お父さんに怒られるから」なわけではありません。怒られないなら「お父さんが嫌がることでも」「お父さんが良くないと思うことでも」していいのかというとそうではないですね。〝誰かに注意されるからしてはいけない〟わけではなく、「しちゃいけないことはしちゃいけない」ただそれだけのことです。

2・「〇〇さんに怒られるよ」はその「〇〇さん」とこどもとの関係をこじらせてしまいます。子どもは未熟でしつけをしてもらえるありがたみがまだよくわかっていないことも多いですから、行動を制限してくる人間に対していい印象を持てなくなります。そして、 その積み重ねがどんどん「子ども」と「〇〇さん」の仲を悪くしていってしまいます。「ママが〇〇さんに怒られるからやめて」もおなじです。「〇〇さん」はいつしか“敵”となり“悪者”になってしまいます。自分が『善い者』になるつもりでなくてもそう仕向けてしまいますし、「ママをイジメる、憎むべき〇〇さん」として子どもの純粋な正義感をむやみに刺激してしまいます。

☆注意の仕方

危険なこと➡「危ないからダメだよ」                    〇さんにとって、して欲しくないこと➡「人が嫌がることをしちゃだめだよ」または「〇〇さんにとってはして欲しくないことだから人が嫌がることはやめておこうね」

など『素直』に教える言い方を。 人によって見解が割れることも『素直』に「私は良くないと思うよ」または「ママはいいかなと思ったりもするけどパパは良くないと思うことだから今はやめておこう。そしてもう一回、パパに聞いてみよう(話し合ってみよう)」と『“私は”の意見』としてや『提案』で子どもの主張にも耳を傾け話し合う柔軟さを持って対応してみる

「~だと思われるよ?!」「嫌いになるよ?!」は、人の評価ばかりが気になるようになる

心が傷付くような繰り返されると「ダメな子と思われる」「嫌な子と思われる」「言うとおりにしないと嫌われる」と心の中で強迫感が強くなっていき、「他人にどうみられるか」のという不安は、子どもの頭の中から離れなくなって、子どもは人目に脅えるようになります。「今、どう行動すべきか」を自分で判断することに自信が持てず、人の顔色で動き、いいなり人間になることで安心感を得るようになったり、嫌われることに極端な恐怖を持ち、自虐的にいい子の振る舞いをするようになることがあります。人に迷惑をかけてはいけないことなど、社会に適切に適応できるように教えることは必須ですが、ときに、悪気なく迷惑をかけてしまうこともありますし、悪意はなくても、迷惑がかかることを承知の上で行動を起こさなければならないときも、嫌われたくはないけれど、全員を敵に回してでも、周りの意に反する姿勢をとる決断をしなくてはいけないときもあるかもしれません。自分の人生を自分で構成するためには、「自分の人生の正解は自分の中にある」と冷静に客観的に判断する力も必要です。

☆「それはしないよ、これはこうするよ」と、その場で起きた出来事に対しての、

1・「良いか悪いか(善悪)」
2・「代わりにどう行動(振る舞い)すればよいのか」

をブレることなく、具体的に教える

ときには「じゃあ、どうしようか?(今すべき行動は?)」と自分で考え(判断)、自分で行動させ、

3・できたら褒める、喜ぶ、驚く

できなければ“もう一回考えさせる”

といったパターンを根気よく根気よく繰り返していく

③「 〇〇しないと失敗するよ 」 と悪い未来を予言する

「 そんなに食べるとおなかが痛くなるよ 」
「 車の中で漫画読んでると気持ち悪くなるよ 」
「 早く寝ないと明日の徒競走で転んじゃうよ 」   など。

1・常日頃から、繰り返し言われ続けると、自分が行動したときの失敗のイメージを自動的に持ちやすくなります。すると、行動するのが怖くなり、何をするにも躊躇しやすくなります。気が小さく、ちょっとしたプレッシャーに不安を感じやすくもなります。

「 おなかが痛くなったらどうしよう。 」
「 気分が悪くなったらどうしよう 」
「 転んでしまうんじゃないかな 」

こんなふうに、自分で想像力の限りの不幸を頭の中に駆け巡らせ、一人妄想の中で悲観的になりやすくなります。結果、おなかが痛い気がしてきたり、気分が悪くなってきた気がしてきたり、緊張のあまりか、また、〝 転ぶ、転ぶ 〟 と自己暗示をかけてしまっているからか、練習の時は転ばなかったのに本番で転んで、「 ほら、やっぱりだ。 」 と自分で用意していた予感を的中させるというパターンに陥ります。

2・不安を回避するための行動に強迫的にこだわったり、例えば、

〝 つい、食べ過ぎた 〟
〝 観光バスでかかっていたDVDをみてしまった 〟
〝 なぜか寝付けなかった 〟

というときに神経質になってしまうこともあります。

「 この子は気が小さいから。 」 「 緊張しやすい子だから。 」 「 気が優しいから。 」と勝負や試合を前にして、大人同士でこどものイメージを話すことも同じ効果を持ってしまいます。

こどもは聞いていないようで聞いています。子どもの目の前で話さなくても、子どもにその噂話は耳に届きます。子どもは大人が自分に持っているイメージを敏感に感じ取ります。そして、その自分へのイメージに無意識に縛られるようになってしまうのです。

〝 自分は気が小さいからチャレンジできない 〟
〝 自分は緊張しやすいから本番で実力が発揮できない 〟
〝 どんなに技術を持っていても気持ちが優しいから試合に勝てない 〟

そんな自己暗示をいつの間にか自分にかけます。

最終的に、その子どもは周りの 〝 期待する不安 〟 どおりの結果を招き、「 ほら、やっぱりそうなると思った 」 と養育者が用意していたセリフを言われてしまいます。そしてまたさらに臆病となる・・という悪循環にはまります。そんなところもまた、子どもの愛嬌と捉え、母性をくすぐられてしまいますし、子ども自身もそんな自分だからこそ、他の子より特別に、周りが心配してくれたり、注目してくれるのが嬉しかったりすることがあります。ですが、そのまま成長し、大人になるとそれが 〝 楽 〟 になってしまうことが問題となってきます。

“周りに特に期待されないから、頑張らなくても良くなる。”➡“もしも奮起などして頑張ってしまうと 〝 次に期待されて、そのとき結果が出なかったらどうしよう 〟 と不安になるから、初めから成功を望まない。”

こどもの心を強く育てたいときは、

「 腹八分目がお得! 」
「 ほら!みて!外の景色が綺麗だね! 」
「 早く寝たら二倍のスピードが出ちゃうかも! 」
「 この子は芯がとっても強い子なの 」
「 この子は本番は特にすごいのよ 」
「いつも優しいから試合で(気迫に)ビックリさせられちゃう」

など、普段のプラスのイメージをさらにプラスを付け加える言葉がけを!

 ④「ママに嫌われたくなかったら、つべこべ言わない!」などのセリフや、無視する、冷たくする、などの愛情操作

見捨てられないために自己犠牲的に人に尽くすようになってしまいます。 〝自分で考え自分で行動する〟という自律を失敗させてしまうことが多くなります。

⑤ 「おりこうさんだったら、ご褒美がもらえるよ」「いいことをしたらみんなが褒めてくれるよ」など、下心をくすぐる

〝得をするから・いい思いができるから〟という気持ちを煽るやり方は、その“報酬”を拒否したときには、“注意に耳を貸さなくてもいい”という許可をすることになってしまいます。すると、結果、わがままで自分勝手な子になってしまいます。 『道徳』は誰かに褒めてもらうためでも、損をしないためでもありません。『間違っていることだからしない』『正しいことだからする必要がある』と少しずつ覚えてできていく心の中の法律に従って善悪の分別やとるべき行動を自分で選択できるように育てていくことが大切です。誰かの注目を意識して、または見返りを期待して行動を決めるのではなく、良心に基づいての人の道、社会の一員としての義務を果たし、誇りが持てる自分を意識して気持ちよく生きられるようになるために道徳を身に付けさせていきます。すると、おのずと他人からも認められ、さらに自己肯定感と自信がついていきます。人は失敗もしますし、間違いも起こしますが、基準から大きく外れない自分を制御できる力があれば、ピンチに陥ったときも乗り切れますし、復活する強さを持てます。労力を惜しまず、一貫した姿勢で、繰り返し繰り返し、正しいこと・正しくないことを根気よく伝えていきます。

例 ゴミをポイ捨てした。

①「ゴミをポイ捨てしちゃいけないよ。ゴミ箱にいれるよ」と、真面目な顔で真面目な声でいいます。自分で拾うかどうか様子を見ます。

②代わりに捨ててあげるのではなく、必ず、自分で拾わせて、自分で捨てさせます。 自分で拾う様子がなかったら、「どうする?」と考えさせ、自分で拾うまで待ちます。自分で拾ったらすぐにニッコリして、「そうだよ!」と認めます。

③ごみ箱が近くになければあるところまで自分で持たせます。ティッシュなど小さいものなら自分のカバンやポケットにとりあえず入れさせます。

※幼い子には『捨てる』より、『ポイ』のほうが印象に残りやすく次のシーンにつながりやすいです。年齢相応に言葉づかいは変えていくことが必要ですが、低学年頃くらいまでなら音やリズムで表現してやると心に録音され、楽しい感覚が残り、成長してからも無意識に気持ちよく行動できます。

むやみな否定や批判は、✖!「そんなこともわからないの!?」

なぜ注意をされたかを考えさせるは、〇「どうして注意をされたと思う?」

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