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第111回  私の思いを伝えたい

自分の気持ちを正直に伝えていますか?カウンセリングをしていて思うことはほとんどの方が自分の気持ちをまっすぐに素直に話していなくて損をしているということです。

怒りで伝えたり、ひねくれた言い方をして察してもらおうとします。あるいは、言わずにいて、態度で表現することでわかるはずだと思っています。人は、言葉で、感情を表現して伝えないとわかりません。感情とは違う言い方をしたり、遠回しに伝えるなど、ストレートに言葉に出さずに変化球ばかりを投げていると、相手は混乱し、こじらせてしまうばかりです。

気持ちを伝えるときに、“どうしてわかってくれないの!?”=“わかってほしい”という悲しみから「どうして〇〇なの?!」「なぜなの?!」という言い方をしていると、相手には、悲しみではなく、怒りが伝わります。人は怒りをぶつけられると、その相手に好感が持てなくなってしまいます。ですので、疑問形をぶつけるのはやめて、自分の思いだけを伝えます。たとえば、「どうして、あなたはそうなの?!私はこんなに尽くしているのに!」と言葉に出して相手に言っているとき、あなたは、どんな感情ですか?どんな気持ち?自分の心の中に聞いてみて下さい。すると、心の中から、「わかってほしいから」と聞こえてきます。そしたら、自分に、「何をわかってほしいの?」と聞いてみます。たとえば、その答えが「自分はいろんなことを尽くしている。ねぎらいの一言も感謝もない。私が頑張っていることを少しくらい、認めてほしい」という言葉だったとします。それに対して、「じゃあ、相手がどんなふうだったら、あなたは心が楽になる?」と自分に問います。その問いの答えが「ありがとうと言ってくれたら。時々、自分にも優しくしてくれたら」ということなら、「どうして!?」「なぜ!?」の代わりにその言葉を相手に伝えます。「ありがとうと言って欲しい。時々、優しくしてほしい。」と真面目な声で静かに伝えます。悲しみの気持ちなら、悲しい気持ちを目はもちろん表情と声のトーンで伝えます。強い口調で言えば、攻撃的に聞こえ、相手は負けじと攻撃的に反論しようとします。またはなだめようとか、ごまかそう、いいわけしようとすることで頭がいっぱいになってしまって、あなたの気持ちを感じる余裕が持てなくなります。ですが、“言わない”や“遠回しな表現”をしていると、相手はその悲しみの感情に気づけません。あるいは、軽く捉えてしまいます。おだやかに「私は、こんなに頑張ってるのよ。少々、感謝してよね」と言うのも少し違います。確かに、これなら「そうなんだ、ありがとう」と言ってくれるかもしれませんが、強がって意地を張った言い方をすると、心の中にたまった“悲しい”の気持ちが伝わりません。悲しいときは悲しい表現をしないといけないんです。ちゃんと相手に気持ちを伝えるためには、〇何をどうしてほしいのかを具体的に伝えることと、〇感情を表情や声のトーンで表現することです。

人は思っているより、鈍感なことも多くあります。例えば、「優しくしてほしいと何度も言った」ということなら、“どんなふうに優しくしてほしいのか”を素直に伝えて下さい。人は、まっすぐに言われないとわからないし、言われても、“じゃあ、どうすればいいのか”が案外わからないものなのです。もしも、言葉で表現するのが苦手なら、手紙を書いて渡してください。伝わらなければ、伝わるように、さらに具体的に“行動”を伝えていくようにしてみて下さい。

✖「そのくらい、言わなくてもわかってよ!」〇「私は今こんな気持ち。だからこうして欲しい」

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