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第124回   その言い方、口ぐせが人のやる気をそぐ

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「自分から言い出したのに、全然やらないじゃない。だったら初めからやるなんて言わないでよ!」なんて、期待した分、残念な気持ちになって、腹が立ってしまうなんてことはありませんか?

すると、だんだん『きっと続かないわ』『ほらね、やっぱりそうなった』と思うようになり、百発百中の占い師のようになってきます。

実は日ごろから口にする、「どうせ~」「いつも~」「~くせに」などの先を予言する言葉こそが予想を的中させるべく、人をそのような行動に誘導してしまっていることに気づいていますか?口癖にも良いものと悪いものがあります。

〇いろいろなタイミングで発せられる口癖

●日常の口癖

「どうせ無理」「今回こそ、早く終わらせてね」「あれやった?先にやらないと忘れるよ」などのセリフは、後で嫌な思いをしないように言っている言葉でもありますが、人に伝わっているメッセージは“あなたを信用していない”かもしれません。今回の例でも、「(いつも無理なんだし)どうせ無理だからやめておきなさい」「(いつも遅いんだから)今回こそ、早く終わらせようね」「あれやった?(いつも忘れるんだから)先にやらないと忘れるよ」というように、言葉に感情を含めて伝わってしまうことは良くあります。

●やる気を出した時の口癖

やる気を出して、「今回はがんばるよ!」「いまからやってみる!」のような宣言したときに、「はいはい」「また、口だけにならないようにね」「できるの?」「・・・(半笑い)」と流してしまうことも、“あなたに期待していない”のメッセージが伝わり、出鼻をくじかれてしまいます。人が宣言する理由は、『励ましてほしい』『後押ししてほしい』『褒めてほしい』です。ですがその反応にガッカリした人は、また同じように、今回も口だけになってしまうかもしれません。

●様子をうかがう口癖

人が何かしている時に、様子が気になって「ちゃんとできてる?」「きちんとしなさいね」「頑張ってる?」と声をかけることがあるかもしれません。これらの言葉は相手にとって“やっているはずがない”“あなたは不真面目”と言われているように感じられ、やる気が失せてしまいます。

●期待してるときの口癖

頑張っているときには「頑張ってね!」「きっとできるよ!」というような声をかけて、その人を励まそうとすることもあるかもしれません。このように期待が強く伝わりすぎても、とにかく結果を求められているように感じて、うっとおしく感じたり、押しつけがましさが反抗心を沸かせます。

これが悪化すると、“初めからやる気を出さないほうが得”という価値観を持って、とにかくやる気のない人間になってしまうことさえあります。

●心配の口癖

相手を気遣う、「そんなに頑張らなくていいよ」「無理しなくていいよ」「ほどほどにね」といった口癖も、繰り返し言っていると、『ちょっと疲れた』『少し難しいな』と感じたときに、すぐにその言葉を思い出し、頑張らなくていいと簡単に自分に許可をだして、踏ん張りのきかない人間になってしまいます。

●裏のある口癖

なかには、(頑張れっていうと嫌がるかもしれないから)「あまり無理しなくていいよ」というように頑張らせたいからこそ、その本音を隠すような言葉や、あるいは、(こういえばやる気でるかも)と思い「やらなくてもいいんだよ!」というようにあまのじゃくな心理を利用し、奮起させようと考えて、思っていることと逆のセリフをあえて選んで言うことも多いのですが、それも逆効果。

表情や声、これまでの経験から、気持ちを見透かしてしまっていることが多く、結局やらされている感を感じてしまいます。もしも、そのまま受け止めたとしても、『自分は期待されていない』というように感じ、やる気を削ぐばかりです。

〇後押しする声掛けのコツ

それならば、素直に「うわぁ、嬉しい!」「すごいね!」「楽しみ!」などと喜びを伝えたほうがいいです。ただし、素直な表現は大きくしますが、セリフはあっさり味の一言で。

喜びの意味は、『今、その気になっている』という、“今、その瞬間の、その意欲(行動)”を認めているのであって、“継続”“結果”を期待する意味の、「頑張るよ!」のセリフを喜んでいるのではありません。

ですので、念押しや、もう一押しするように、「頑張ってね!」「期待してるわ!」などと、一言付け加えたり、欲張ったりせず、余分な負荷をかけない程度がお勧めです。

“その瞬間、瞬間を認める”ことでやる気を見守ります。

なぜなら、「言ったものの、引き下がる(諦める)」ことができる環境も、与えてあげたいからです。

だれでも「その気になったけれど、自分には不向きだった」なんてことは、多々あります。でも、「言ったが最後、やり切らなければならない」となってしまうと、チャレンジそのものに、及び腰になってしまいます。

まずは、“なんでもチャレンジしてもいい“という安心感が必要です。

また、「調子のいいときほど悪いことが起こる」「たまたまうまくいっただけ」「こんなこともできないの?」「あなたのせいで」などのネガティブな口癖は、“あなたの人生に、成功はない”と言い切る、恐ろしいメッセージを心の奥に伝えてしまい、いつも、“やる気を出したとたん、不安に駆られ、何をやるにも慎重すぎる”となったり、いつも“失敗をするように、失敗をするように”と無意識に、自分の不安を的中させるべく、“ほら、やっぱり、思った通りになった”という結末になる行動を繰り返しながら、生きるようになってしまいます。心の中で繰り返されるマイナスな口癖が、失敗のイメージトレーニングになってしまっています。

“もしも成功なんてしてしまったら、大変なことが起こってしまう”と無意識に、本来はあるはずがない、自分が創りだした“成功の代償”に脅えるようになるのです。

◎やる気を削がないためのコツ

〇嫌み・皮肉・命令口調の言い方はやめる

〇心に思っていないことは言わない

〇黙って静かに“やる気”を温める

〇声掛けは『今』に注目する

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