ブログ

Blog

第130回  子どもに気を使い過ぎるとどうなる?

新宿 子育てカウンセリング 悩み相談

子どもの機嫌を損ねるのが怖くて、言わなきゃいけないことが言えなかったり、自分では言えないから、自分以外の人に言うのを押し付けたりしていませんか?

「そんなこと言って、機嫌が悪くならないでしょうか?」「“ママは意地悪だ”って思われないでしょうか?」「もしも注意して、次から話をしてもらえなかったら、どうしよう・・と思うといえなくて。」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

人は正論であったとしても、何かを指摘されたりすると、気分がいいものではありません。ですから、子どもにとって不都合なことを言ったときに、子どもが不機嫌になっても普通のこと。だから、子どもの気持ちを自分なりに配慮して、伝えた結果、子どもときまずくなるようなことがあったとしても、それはしかたがないことと割り切ることです。

それよりも、言うべきことは言わないと、もっと大きな代償が待ち受けることになります。

〇気を遣いすぎるママの子ども達

子どものためを思って、または子どもに嫌われたくなくてなど、何かの理由でママが気を遣いすぎると子どもにいろいろな影響があります。

●わがままっ子化

子どもは善悪を親から学びます。親がする行動は当然見ています。するといい行動は親から学ぶので、親がしたことを真似して子どももやりたがることが多くあります。そして、やってはいけないことはしつけで学びます。ですので、親が『これはいけないな』と感じたことを伝えていかないと、子どもは分からないままなので、何度も繰り返します。そして、それは成長と共に当然の価値観となってしまいます。当たり前になった価値観は、簡単には変わりません。子どもが将来苦労しないように、言う必要があることは臆せずに言ってあげてください。

●自己主張できないっ子化

子どもはコミュニケーションに関することを親から多く学びます。花を見て、「きれいだね!」いう子もいれば、何も言わない子もいます。助けてもらって「ありがとう!」という子がいれば、「すみません」という子もいますし、会釈だけの子もいます。どのような時にどうすればいいのか、当然生まれたときは知らず、育った環境で回りを見て学ぶことは良くあります。お母さんが、嫌だと感じてもじっと我慢していると、子どももそれを学ぶかもしれません。子どもがちょっと無理を言ったとき、ママが『嫌だな』と思いながら「いいよ」と言っていることがあると、その『嫌だな』は思っているより周りに伝わっているので、子どもは『頼まれたら、嫌だなと思っても我慢して「いいよ」という』ということを覚えます。まだ幼ければ、親の使ったその返事しか知らないのですから、その返事しかできませんし、それが『家庭の価値観』で当然となれば、他の返事の仕方を知っても、『自分にはそんな返事はできない』となってしまい、周りに自己主張できない子になってしまいます。

子どもに何かしてもらったら、「こんなことしてもらえてママは嬉しいよ!ありがとう!」とどんどん、気持ちを伝えましょう。特別な事じゃなくても、朝「おはよう!」と言ってくれたら、それが嬉しいと伝えてみましょう。何か嫌なことをされたら「ママはそんなことされたら悲しいよ」と素直に伝えてみましょう。その時に怒りの感情などを挟まず、「悲しい」を伝えるときは、声も顔も使って「悲しい」を伝えて下さい。子どもは将来、自分の気持ちを伝えることができるようになり、気持ちのいい人間関係を築くことができるようになります。

●みんなにいい顔するっ子

 ママが自己主張せずに、嫌なことがあっても「いいですよ」「私は大丈夫ですよ」と周りに合わせてばかりだと、やはり子どももそのようなコミュニケーションを身につけます。子どもがそのスキルをうまく身につけて、世渡り上手になったとしても、八方美人な印象を人は受けますので、信用してもらえない人間関係を気付いてしまうかもしれません。あまりやりたくなくても、なんでも引き受けてしまうので、強いストレスを抱えてしまうようになることもあります。

〇仲良しな関係=適切な関係?

自分の気持ちをスッと伝えることで、子どもも、そのスキルを覚えて使えるようになります。では、なんでも言える友達のような仲良し親子の関係性が適切なのでしょうか?そのような関係性のおかげで子どもが何でも話してくれてきていたとしても、ママは、現実には、友達ではなく、“親”。

子どもを保護する親として、言うべきことは毅然とした態度で言わなくてはならないときもあります。まだ親と比べて経験の未熟な子どもは、明らかに危険な行動であったり、後に後悔する判断をすることがあります。なんでも言いあえる親子は素敵かもしれませんが、本当に止めなければいけない時、本当に伝えなければいけない時には、子どもに話を聞いてもらえないと困ります。

それで、嫌われたり、“友達親子解消”となってしまったとしても、しかたのないことです。もしも、それが原因でギクシャクがいつまでも続くなら、もともと親子関係を見直すことが必要だったということなのかもしれません。

たいしたことでなければ、子どもの気持ちを優先して譲歩したり、子どものテンションに合わせることで、必要のない親子のいざこざを避けることができます。

子どもにとって、ママに反論されずに聞いてもらえる安心感は、子どもの心に自由と許可を与えます。いつでも、どんな話でも否定をせずに控えめな言い方で、素直に「うんうん」と聞いてもらえることで、心の整理ができます。

親が自分の意見を言うわけでも、価値観を主張するわけでもなく、黙って、あるいは同調して話を聞いてくれ、自分のちょっと羽目を外した悪い態度にも我慢をして放っておいてくれるママの存在に、子どもは子どもらしさを解放していられます。

ですが、最終的には、子どもは、ここぞというときはビシッと言ってくれる、頼もしい親に安心感を覚えます。また自分の将来にも安心感を持てます。

◎上手な気遣いのコツ

〇相手に一回合わせたら、次のときは自分の主張を聞いてもらおうとしてみる。自分の主張を優先したら、次は譲歩するようにする。お互いさまのポイント制

〇たとえ、譲るとしても、気持ちのうそはつかない。

「いいの?」と確認されたら、「私はこう思うけど、あなたのいうとおりにするよ」など。

しかし、気持ちを聞かれなかったら、自分からあえて、言っても、言わなくてもいい。

人には、言っても言わなくてもどちらでも自分で選べる権利もあります。

〇相手にも権利はあるが、自分にも権利があることを忘れない。

相手の気持ちを尊重すると同時に、自分の気持ちも尊重し、大切にする。

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ